2022年7月29日、長崎港に全長390mの謎の物体が無数のタグボートに囲まれて入港。その正体は。
巨大な物体の正体は
巨大な物体の正体は、上五島国家石油備蓄基地で使用されているメガフロート(貯蔵船)。洋上タンク式石油備蓄基地として原油を貯蔵している。
メガフロートは定期点検のため、新上五島町から長崎港内の三菱重工香焼工場へ2昼夜かけて曳航されてきたようです。
上五島国家石油備蓄基地は、二重の浮式防油堤に囲まれた海域に5隻のメガフロートを係留。今回、長崎港に入港したのは5隻の内1隻のメガフロート。
タンカーで輸送された原油は折島のシーバースからパイプラインでメガフロートに移送される。
メガフロート1隻の大きさは全長390m、幅97m、深さ27.6m。最大貯蔵能力は88万kl。内部は9つの貯蔵ブロックが設けられ、外部と貯蔵ブロックとの間の二重構造内は海水で満たされている。
メガフロート5隻全体の最大貯蔵能力は440万kl。
貯蔵量を国内消費量に換算した数字を見てどうとらえるかは人それぞれですが、メガフロートの大きさよりも国内消費量の多さに驚きました。あれだけ巨大なメガフロートでも2日はもたないという。
三菱重工香焼工場のドックで2カ月程度、点検・補修された後、新上五島の上五島国家石油備蓄基地へ戻る予定。
メガフロートが定期点検のため入渠したドックの幅は100mだそうです。そしてメガフロートの幅は97m。全長390mのメガフロートを両サイド1.5mのクリアランスで出し入れするのは難易度高そうですね。無数のタグボートが必要なのも納得。
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