タイで乗員乗客108人を乗せたフェリー火災、全員救助
2024年4月4日、タイ南部のタイランド湾で航行中のフェリーから火災が発生。事故当時、フェリーには乗組員11人と乗客97人の合わせて108人が乗船し、スラートターニー県からタオ島へ向かって航行していました。
火災はタオ島から2~3海里離れた位置で発生。救助要請から約20分後にはフェリーの周囲まで数隻のボートが駆け付けましたが、火災による爆発の恐れからフェリーに近づくことが出来なかったという。そのため、乗客らは助けを求めて救命胴衣を着用した上で自ら海に飛び込み、周囲のボートによって救助された。
乗客乗員108人全員が救助されましたが、煙を吸い込んだ9人とフェリーから海に飛び降りた時に腕を骨折した1人が病院に搬送されたそうです。
乗客乗員の避難が完了してから間もなく、フェリーの火災は鎮火。火災は機関室から出火した可能性が高いとみられていますが、今のところ原因の特定には至っていない。今後、事故調査委員会が設置され詳しい調査がおこなわれる予定。
フェリーには観光客も多く乗船していた
タオ島(Koh Tao)は、Koh=島 , Tao=亀、亀の島という意味がある。タイランド湾にある島の一つで、スラートターニー県から船で約6時間の位置。スキューバダイビングが盛んなこともあり、火災が起きたフェリーには地元の通勤者以外に観光客も多く乗船していたそうです。
報道されている情報によると、タオ島地区の市長は観光客を運ぶ船に関して、多くの代替船準備が出来ているため問題は無いとコメント。一方で、本土とタオ島の間で車両や製品輸送に関しては影響がでる可能性があるとし、予備の貨物船を修理して対応すると述べています。
乗客だけを輸送する船舶は多くいるようですが、ランプウェイを搭載したRo-Ro船のフェリーは隻数が少ないのかもしれません。
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