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メキシコで曳航中のバージが漂流してビーチに座礁

メキシコで曳航中のバージが漂流してビーチに座礁事件・事故

 メキシコで強風により曳航中のバージが漂流してビーチに座礁するという事故が発生。座礁したバージはメキシコで建設中の観光列車「マヤ鉄道(Tren Maya)」の工事で砂利を運搬するために使用されていたそうです。事故当時は積荷をおろし終わった後で空荷の状態。

 海上で見ると大きさを感じにくいですが、陸に打ち上るとその大きさがよく分かります。現地では写真や動画を撮る人たちが座礁したバージの近くに多く集まり、地元の警察などがバージに上ったりしないように監視を行っているそうです。気持ちは分かりますね、近所でこんなことが起こったら自分でも行きたくなるはず。

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メキシコで曳航中のバージが漂流してビーチに座礁

 2022年11月17日、メキシコのコアツァコアルコス(Coatzacoalcos)にあるビーチに空船のバージが漂流して座礁するという事故が発生。座礁したのは「LM3004」という全長87.86m、幅24.4m、深さ5.5m、載貨重量トン数7,388トンのバージ。

座礁事故発生までの経緯

曳船「MARINA OCEANIC」と「LM3004」
出典:MarineTraffic | Aaron Tessier
船名 MARINA OCEANIC
長さ32 m
9.14 m
深さ4.12 m
総トン数297 トン
出力2,839 PS
建造年2007年

 バージ「LM3004」は、メキシコで建設中の観光列車「マヤ鉄道(Tren Maya)」の工事で使用する砂利をセイバプラヤ(Seybaplaya)で荷揚げし、空荷の状態でベラクルス(Veracruz)に向かっていた。バージ「LM3004」を曳航していたのは「MARINA OCEANIC」というボート。

 メキシコの地元ニュース記事によると事故当時の風速は時速100km以上。メキシコでは風速を表す時に秒速ではなく時速で表記するのが一般的なのでしょうか。少し驚きましたが、時速100km以上という事は風速 約28m/s以上 の強風が吹いていたことになります。波高は6m~7m。曳船とバージを繋ぐ曳航ロープを意図的に切断したのか、荒天によって破断したのかは不明ですが、とてもバージを曳航できる海象状況ではなかったことがわかります。

 事故による負傷者の情報は無いので居ないんだと思いますが、漂流して座礁したバージ「LM3004」には1人の乗組員が乗船していました。乗船していたのはベネズエラ国籍の方でバージ「LM3004」がビーチに座礁した後に縄梯子を使って砂浜に下船。無事でした。どこか遠くに漂流しなくてひと安心。

 天候が回復するのを待って座礁したバージ「LM3004」を沖に引き出し、ベラクルス(Veracruz)へ移動させる作業が行われる予定。座礁したのが砂浜なのでバージ船底へのダメージも無さそう。天候次第で日程は分かりませんが、撤去作業は問題なく進むと思われます。

座礁したバージ「LM3004」

 座礁したバージ「LM3004」の様子とバージに乗っていた方が縄梯子を設置する様子。さすがに5.5mの高さから何も無しで飛び降りると足を怪我する恐れが高そう。

バージ「LM3004」の荷揚げ動画

 バージ「LM3004」がメキシコで建設中の観光列車「マヤ鉄道(Tren Maya)」の工事で使用する砂利を荷揚げしている動画。場所はセイバプラヤ(Seybaplaya)ではなく、メリダ(Mérida)の北にあるプログレソ(Progreso)という場所。

 バージ船首にはランプウェイが付いていますが使用せず、岸壁に横付けした状態で油圧ショベルを使ってダンプに積み込み。バージ内の集積はタイヤショベルを使用。満潮で空船に近い状態になるとコーミングが邪魔して油圧ショベルのオペレーターから中の様子が見えなくなりそう。

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