台湾の大彰化2b&4でサクションバケットジャケット66基設置完了


2025年7月11日、Ørstedは台湾の「Greater Changhua 2b and 4 offshore wind farms」(大彰化2b&4洋上風力発電所)で全66基のサクションバケットジャケット設置が完了したことを発表しました。
Ørstedが事業を進めている「Greater Changhua 2b and 4 offshore wind farms」は、台湾中西部の彰化県沖に出力14MWの風力タービン66基を設置する計画で総発電容量は920MW。風力タービン基礎にはサクションバケットジャケットを採用。
1基目のサクションバケットジャケット設置が完了したのは2025年4月。ジャケット設置作業をおこなっていた約3ヶ月間は、予測困難な海上の天候変化により限られた時間帯しか施工に適した天候が無いという厳しい条件に直面していたそうです。2025年7月初旬には台風4号「Danas」が襲来しましたが、設置済みのサクションバケットジャケットおよび風力タービンは安定しており、台風通過後には迅速にスケジュール調整をおこない洋上作業を再開。施工可能な時間帯が限られる中、最大限に活用し、プロジェクトを順調に進めたという。

アップグレードを実施したクレーン船「Aegir」による設置作業


風力タービン基礎となるサクションバケットジャケットの設置作業をおこなったのは、Heerema Marine Contractorsが所有する5,000トン吊りクレーン船「Aegir」。
「Greater Changhua 2b and 4 offshore wind farms」でのサクションバケットジャケット設置に向けて、クレーン船「Aegir」は2番ホイストの吊り上げ能力を2,000トンから3,200トンへ、そして揚程を110mに増強するアップグレードを2024年に完了。
Heerema Marine Contractorsの掲載情報によると、サクションバケットジャケットの重量は2,050トン~2,400トン、高さは73m~85m。
クレーン船「Aegir」は「Greater Changhua 2b and 4 offshore wind farms」でジャケット設置の他に洋上変電所の設置作業もおこなっていますが、重量3,260トンの洋上変電所トップサイド設置では、アップグレードを実施した2番ホイストではなく、容量5,000トンのメインフックを使用。
よく読まれている記事