CadelerのX-class、起工から2か月半で船体組立
中国のCOSCO Shippingが建造しているCadelerのX-classと呼ばれるSEP起重機船の船体組立が完了したようです。起工式がおこなわれ、ドックでの組立が始まったのは2023年7月。わずか2カ月半という急ピッチで主船体部分の組立を完了させています。
X-class2隻、F-class2隻をCOSCO Shippingで建造予定
船名 | プロジェクト名 | クレーン能力 | 着工 | 起工 | 進水 | 引き渡し |
---|---|---|---|---|---|---|
X-class① | N1063 | 2,600トン | 2022年6月 | 2023年7月 | ― | 2024年後半 |
X-class➁ | N1064 | 2,600トン | 2023年2月 | ― | ― | 2025年前半 |
F-class① | N1130 | 2,600トン | 2023年9月 | ― | ― | 2025年末 |
F-class➁ | 未定 | 3,000トン以上 | ― | ― | ― | 2026年後半 |
現在、COSCO Shippingのドック内で建造されているのはプロジェクト名「N1063」という1隻目にあたるX-classのSEP起重機船。建造予定のスケジュール間隔から推測すると、同じドックで進水後に次の船体を起工するという流れで建造がおこなわれるようです。
そして、X-classとF-classの計4隻は船体設計が同一になっているので、今後の2隻目以降についてはさらに建造スピードが上がってくる可能性がありそう。
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X-classのSEP起重機船 概要
クレーン能力 | 2,600トン (作業半径53m) |
甲板スペース | 5,600m2 |
ペイロード | 17,600トン |
積載可能な 風力タービン | 15MW×7セット or 20MW×5セット |
宿泊設備 | 130人 |
X-class、F-classすべての船体設計はNOV傘下のGustoMSCによるもの。そして、船体設計はすべて同一となっており、「NG-20000X-CA」というタイプ。GustoMSCのウェブサイト上で確認可能な「NG-20000X」の船体寸法は、長さ151.1m、幅58m、深さ12m、レグ長さ120m、最大作業水深70mとなっている。
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