中国で長さ約100mのブレードを陸上輸送中に追突事故
中国の高速道路で風力タービンに使用する長さ約100mのブレードを輸送していた車両が追突される事故が起きたという。
中国で報道されている情報によると、事故が起きたのは2023年11月23日14時頃。中国北部の寧夏回族自治区にある青蘭高速道路の泾源サービスエリア入り口付近でブレード輸送車両に後続車両が追突する事故が発生。輸送していたブレードは長さ約100m、重量40トン。輸送車両の後ろ側に大きく突き出たブレード先端が、追突事故により後続車両の運転席上部に突き刺さった状態に。事故当時、追突した後続車両には運転手と助手席に人が乗っていましたが大きなケガは無かったという。
事故から3時間半後に通行再開
長さ約100mのブレードが突き刺さった事故車両の処理は困難だったということですが、事故発生から3時間半後の17時30分頃には高速道路の走行車線、追い越し車線ともに通常通り通行が再開されたという。
事故の画像を見ると、追突した車両の運転席があるキャビン上部にブレード先端が刺さっており、車内の空間が無事だったことが分かります。追突した車両は左ハンドルのようなので助手席の上側という位置ですが、もう少しブレード先端の高さが低かったら・・と思うと非常に怖い事故。
日本などでは日中にこれだけ長いブレードを輸送するということは無いかもしれませんが、夜間に輸送する時も輸送車両前後に誘導車が配置されています。今回の中国で起きた事故では追突されたにもかかわらず、誘導車との接触については書かれていないので、配置していなかったのかもしれません。
事故後のブレードは・・意外と大丈夫なのかも
出典:龙船风电网
追突した車両から引き離されたブレード先端を見ると、意外にも損傷は少なそう。ただ、どの程度の速度で追突したのかは分かりませんが、ブレード全体に衝突による衝撃は伝わっていると思われる。このブレードについて何らかの検査をおこなったのか、それともそのまま設置場所へ運んで設置しているのかは不明。
いずれにしても、けが人が出なかったというのは不幸中の幸い。
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