高知港でガット船「marumasa12号」座礁事故

高知港でガット船「marumasa12号」座礁事故 国内ニュース
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高知港でガット船「marumasa12号」座礁事故

2024年12月8日、高知県の高知港内でガット船「marumasa12号」の座礁事故が発生。

高知海上保安部からとして報道されている情報によると、12月8日午前10時15分ごろ、高知港内で貨物船が乗り揚げているとプレジャーボートから118通報があったという。乗組員5人にけがはなく、浸水や油の流出も確認されていない。

座礁したガット船「marumasa12号」は全長81.8m、幅14m、総トン数744トン。沖縄県の株式会社 丸政工務店(本社:沖縄県国頭郡金武町)のグループ会社である株式会社ホクセイが所有。

今後、船舶代理店が手配するタグボートによって離礁作業がおこなわれる予定ということですが、実施日時については発表されていないようです。

ガット船「marumasa12号」のAIS航跡

ガット船「marumasa12号」のAIS情報を確認すると、12月6日21時ごろに兵庫県の東播磨を出港して明石海峡、友ケ島水道を通るルートで太平洋側へ出た後、12月7日10時ごろに高知港到着して着岸。そして、およそ5時間後の12月7日15時過ぎに離岸して港内の泊地に停泊していたような航跡。

国土交通省 四国地方整備局 高知港湾・空港整備事務所がウェブサイトに掲載している港湾計画図にガット船「marumasa12号」のAIS航跡を落とし込むと、ほぼ停船した12月7日15:31時点の位置が泊地であることが分かります。

高知港 港湾計画図に「marumasa12号」のAIS航跡を加筆
出典:国土交通省 四国地方整備局 | 高知港 港湾計画図を加工して作成
(https://www.pa.skr.mlit.go.jp/kouchi/C/kkskc1.html)

泊地から現在船がいる座礁位置までの間に確認できるポイントが無いため、泊地からどのタイミングで移動を開始したのかは分かりませんでした。

乗組員に負傷がなく、船体への浸水や油の流出が確認されていないことは幸いですが、海上保安部への通報が第3者からだったという情報が正確なものであれば、当事者の対応が適切におこなわれていたのかという疑問を感じます。

第五管区海上保安部発表の緊急情報

【緊急情報】乗揚げ船存在(四国南岸、高知港)(2024年12月08日13時00分 発表)
出典:海上保安庁 | 第五管区海上保安本部
【緊急情報】乗揚げ船存在(四国南岸、高知港)(2024年12月08日13時00分 発表)
出典:海上保安庁 | 第五管区海上保安本部

ガット船「marumasa12号」

船名marumasa12号
総トン数744トン
載貨重量トン2,296トン
長さ81.8m
14.0m
深さ8.1m
喫水(満船)船首3.92m
船尾5.60m
ガット船「marumasa12号」
出典:株式会社ホクセイ

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