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気仙沼のみらい造船で作業ドックへの移動中に漁船が横転

気仙沼のみらい造船で作業ドックへの移動中に漁船が横転 事件・事故
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気仙沼のみらい造船で作業ドックへの移動中に漁船が横転

2023年8月9日、宮城県気仙沼市のみらい造船で修理のため作業ドックへ移動中の漁船が横転する事故が発生。事故により作業中の乗組員2人がけがをして病院に搬送されましたが、意識はあり会話ができる状態だという。

横転した漁船「第二大師丸」は、全長48.86m、幅7m、総トン数141トン。横転した船からは油が流出し、広範囲に拡散。吸着マットなどを使用して油除去作業がおこなわれているそうですが、強い南風の影響でおよそ1.5km離れた気仙沼市魚市場でも流出した油が確認されたという。

船名第二大師丸
総トン数141トン
長さ48.86m
7.00m
深さ3.50m
「第二大師丸」
出典:株式会社井筒造船所
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シップリフトシステムでリフト後の移動中に転倒か?

シップリフトシステム
出典:YouTube | みらい造船

みらい造船は、東日本大震災により甚大な被害を受けた気仙沼の造船所5社が結束して2015年に設立。そしてシップリフトシステムと呼ばれる船舶の上架・進水をおこなう設備を採用しています。防潮堤を挟んで造船所の外側にシップリフトシステムを設置することで、津波が襲来しても造船施設を維持することが出来るという。

今回の漁船転倒事故は、そのシップリフトシステムで起きた。

転倒した漁船の事故画像を見ると、船をリフトアップした後に少し造船所側へ移動したところで事故が起きているように見える。

シップリフトシステムとは?

船舶をリフトアップする構造は、長さ60m、幅21mのプラットフォームに船舶を載せた状態で吊り上げ能力375トンのホイストを10台を使用してプラットフォームごと船舶をリフトアップ。プラットフォーム上にはあらかじめ縦・横移動台車がセットされており、リフトアップ後はタイヤショベルなどの重機を使用して移動台車を牽引し、作業ヤードへ移動させる。

恐らく事故は、リフトアップ後の縦移動台車牽引中に発生したものと思われる。今後、事故原因の調査がおこなわれると思いますが、津波対策のために採用されたシップリフトシステムなので構造上の不具合が原因であれば改善し、再発防止をおこなった上でより安全な設備として生まれ変わって欲しい。

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