洋上風車基礎の洗掘保護「Balmoral HexDefence」
Balmoral launches innovative scour protection system
(Balmoral が革新的な洗掘防止システムを発売)
https://www.balmoraloffshore.com/information/press/272-balmoral-launches-scour-protection-system
2023年5月1日、スコットランドのアバディーンに本拠を置くBalmoralは、着床式洋上風力タービンの洗掘を防止する洗掘保護システム「Balmoral HexDefence」を発表。
「Balmoral HexDefence」と呼ばれる洗掘保護システムは、モノパイルなどの風力タービン基礎設置時に波浪や潮流などの影響で海底地盤が洗掘されるのを大幅に低減させることが出来るという。風力タービン基礎周辺で洗掘現象が起こると支持力の低下やアレイ間ケーブルと呼ばれる洋上風力設置エリア内の送電ケーブルの破損にもつながる可能性があり、様々なトラブルを引き起こす要因となる。
軽量で高度な複合材構造
着床式洋上風力タービンが設置される比較的浅い海域で洗掘が予想される場合は、基礎周辺の海底面に石やコンクリート製品などを設置して洗掘防止対策をおこないますが、同等の効果が得られる「Balmoral HexDefence」では、モノパイル外周に軽量のGRP構造で製作されたインターロッキングパネルを取り付けるだけ。
設置するパネルは長さ10mが標準で、モノパイルの直径に合わせてカスタマイズすることが可能。
吊り上げるための穴が事前に組み込まれており、容易に設置することが出来る。標準長さ10mの重量は気中で2,800kg、水中では925kg。従来の工法と比較して設置コストを約70%削減できるという。
効果については信じがたい所もありますが、国際的な特許を取得した製品とのことなので一定以上の効果は得られるようです。
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