2022年8月30日、中国の風力タービンのブレードやFRP製品などの開発、設計、生産を行う中复连众は世界最長となる長さ123mの洋上風車用ブレードを公開。
WFO(World Forum Offshore Wind)「世界洋上風力フォーラム」が最近発表したレポートからも見て取れますが、中国の洋上風力業界における発展ぶりは驚異的。ヨーロッパ勢の追随をぶっちぎる勢いで急成長を続けています。
世界最長123mのブレード
世界最長の洋上風車用ブレードを公開したのは、中国建材集团有限公司の関連会社で主に風力タービンのブレードやFRP製品などの開発、設計、生産を行う連雲港中复连众复合材料集团有限公司(Lianyungang Zhongfu Lianzhong Composites Group Co., Ltd.)。
2022-08-30 | 123米!全球最长风电叶片在中复连众下线
(2022-08-30 | 123メートル! 世界最長の風力発電ブレードが中复连众の組立ラインからロールオフ)
新闻中心-连云港中复连众复合材料集团有限公司 (lzfrp.com)
記事によると、長さ123mのブレードは16MWの洋上風力タービンに適合し、重量は50トン。ハブに連結するブレード付根部分の大きさは直径5m。
先日、プロトタイプのナセルが完成したVestasのV236-15.0MW洋上風力タービンはブレード長さ115.5m。
確認できるもので公式に開発が発表されている世界最大の風力タービン「MySE 16.0-242」。これでもブレードの長さは118m。明陽智能(MingYang Smart Energy)。
今回、公開された123mのブレードがどのメーカーの風力タービンブレードとして使用されるのかは不明ですが、ブレードの長さとしては世界最長みたいです。
1年足らずで急成長
長さ123mのブレードを公開した中复连众は、100mを超えるブレードを公開したのは今回で4回目。
過去1年足らずで、102m、110m、112mという長大ブレードを公開し、今回123mという世界最長のブレード公開に至っている。
123mのブレード製作の様子
大きなブレードを製作する様子はこれまで見たことなかったですが、動画を見てちょっと驚きました。ブレードの金型は見たことありましたが、それを使ってどのように製作するのかは見たことなくて。
今回のブレードが試作品的なもので、量産体制ではないからなのかは分かりませんが、動画では大部分を人力作業で行ってます。こういうブレードなどは ”均一性” が求められそうな気がするんですが、これで品質確保できるんでしょうか?その辺は不明ですが参考までに。
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