スペインで行われているDemoSATHプロジェクト。Saitec Offshore TechnologiesとRWE Renewablesによる2MW浮体式洋上風力の試験機(プロトタイプ)が進水したようです。
2022年6月に陸上での組立が完了した時からその進水方法が気になっていましたが、解決しました。
2MW浮体式洋上風力「DemoSATH」進水

「DemoSATH」は、スペインのビルバオ港で2020年11月から製作・組立が開始され、2022年6月に組立が完成したばかり。
DemoSATHの概要、組立の様子など
DemoSATHの概要
- Saitec Offshore TechnologiesとRWE Renewablesがスペインで行っている洋上風車用浮体式プラットフォームの共同実証試験
- 設置位置:スペインのアルミンツァ沖にあるBiMEP(Biscay Marine Energy Platform)
- 水深:85m
- 発電容量:2MW
- 風車基礎:浮体式、長さ64m、幅30m
- 係留方法:シングルポイント係留、高把注力アンカー6点、チェーンと繊維ロープのハイブリッド係留索使用
DemoSATHの進水方法はSPMTと半潜水式バージ
気になる進水方法は、MAMMOETのSPMT(Self-Propelled Modular Transporter)に「DemoSATH」を載せて半潜水式バージへ移動。半潜水式バージを沈めて「DemoSATH」を海面に浮かべるという方法。
使用されている半潜水式バージは、ノルウェーのBOAが所有する「BOA BARGE 33」。全長140m、幅57.05m、深さ8.54m、半潜水時の最大喫水29.5m、載貨重量トン数30,200トン、総トン数15,551トン。

出典:Youtube | Saitec Offshore Technologies

出典:Youtube | Saitec Offshore Technologies

出典:Youtube | Saitec Offshore Technologies

【動画】「DemoSATH」進水
進水イベントにはスペイン第3副首相も出席

出典:Wikipedia | Ministry of the Presidency. Government of Spain, Attribution, リンクによる
今後の予定
進水した「DemoSATH」は2022年の夏後半にスペインのビルバオ港からアルミンツァ沖にあるBiMEP(Biscay Marine Energy Platform)へ曳航し設置される予定。

よく読まれている記事