フランスのカルバドス洋上風力向けモノパイル64本、全数出荷完了
Successful completion of loading for Calvados OWF
(Calvados OWF の積み込みが正常に完了しました)
https://eew-group.com/projects-references/success-stories/news-detail/successful-completion-of-loading-for-calvados-owf/
2023年7月31日、ドイツのロストックにあるEEW SPCで製造されていたフランスのカルバドス洋上風力向けとなるモノパイル64本が完成し、全てのモノパイルが出荷されたことを EEW Group が明らかにした。
掲載されている記事によると、最後のモノパイルが重量物運搬船「DONGBANG GIANT NO 6」に積み込まれてロストックを出港したのはおよそ1カ月前の6月29日。最終便に積まれた6本のモノパイルは、オランダのフリシンゲンにある中間貯蔵場所に運ばれたという。
重量物運搬船「DONGBANG GIANT NO 6」の船名はどこかで見たような記憶があったので、過去の記事を調べると、「DONGBANG GIANT NO 3」でした。「BLUE WIND」の初施工現場である入善沖洋上風力の基礎部材を中国から七尾港に運んだ船。
船名 | DONGBANG GIANT NO 3 | DONGBANG GIANT NO 6 |
総トン数 | 12,183トン | 14,462トン |
載貨重量トン | 14,006トン | 15,016トン |
長さ | 155m | 152m |
幅 | 38m | 40m |
船籍 | 韓国 | 韓国 |
建造年 | 2010年 | 2012年 |
2023年3月に「GULLIVER」で洋上変電所設置
2025年に運転を開始する予定のカルバドス洋上風力発電所では、2023年3月に4,000トン吊り起重機船「GULLIVER」によって洋上変電所の設置がおこなわれています。
モノパイル打設にはバイブロハンマー「GIANT 2000」使用?
カルバドス洋上風力発電所でモノパイル設置には、Dieseko のバイブロハンマーが使用される予定。そして、モノパイル設置はSAIPEMが請け負っている。という情報などから総合して、世界最大級のバイブロハンマー「GIANT 2000」が使用されると予想していますが、実は「GIANT 2000」を使用するという記載はどこにも無い。でも各情報から考えると、ほぼ間違いないと思います。
バイブロハンマーを使用しての施工時期については、カルバドス洋上風力の運転開始予定は2025年なのでモノパイル設置の施工は2024年なのかもしれません。SAIPEM 及び Dieseko のホームページやSNSを確認しましたが、カルバドス関連の情報は更新されていませんでした。
超大型バイブロハンマー「GIANT 2000」を使用しての施工は非常に気になるので動きがあれば、記事でお伝えいたします。
カルバドス洋上風力発電所の概要
フランスで建設中の洋上風力発電所 Calvados Offshore Wind Farm (Courseulles-sur-Mer)では、Siemens Gamesaの7MW風力タービン64基が設置される予定。総発電容量は448MW。風車基礎は着床式のモノパイルを採用。施工する作業船は「SAIPEM 3000」でモノパイル設置、風力タービン設置は、SEP起重機船「Sea Installer」が予定されている。
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