ドイツの「Gode Wind 3」最初の11MW風力タービン設置
2024年5月8日、Ørstedはドイツ沖合の北海で建設を進める洋上風力発電所「Gode Wind 3」において1基目の11MW風力タービン設置が完了し、送電網への電力供給を開始したと発表。
Ørstedの掲載記事によると、CadelerのSEP起重機船「Wind Osprey」がSiemens Gamesa製の11MW風力タービン「SG 11.0-200 DD」を最初に設置したのは4月27日。その後、送電網への接続がおこなわれ最初の電力が供給されたのは5月7日だという。今後数週間のうちに残る22基の風力タービン設置が進められ、2024年内中に稼働を開始する予定。
SEP起重機船「Wind Osprey」は、2024年3月にオランダのスヒーダムでメインクレーンを載せ替える大規模アップグレードを終え、最大吊り上げ能力は1,200トンから1,600トンへ増強、揚程は甲板上132mから160mへアップグレードしています。
風力タービン設置は「Seaway Ventus」を加えた2隻体制
「Gode Wind 3」は、Ørstedがドイツ沖の「Borkum Riffgrund 3」と並行して建設が進められており、合わせて11MWの風力タービン「SG 11.0-200 DD」を106基設置する計画。
「Borkum Riffgrund 3」の風力タービン設置作業も今後数週間のうちに開始される予定となっており、106基の風力タービン設置作業は「Wind Osprey」に加えて、Seaway7の2,500トン吊りSEP起重機船「Seaway Ventus」の2隻体制でおこなうという。
SEP起重機船「Seaway Ventus」は2023年11月に中国で引き渡しがおこなわれたばかりで、「Gode Wind 3」「Borkum Riffgrund 3」が初作業の現場。「SEAWAY VENTUS」は「BLUE WIND」とほぼ同仕様になっており、船体設計は両船ともに GustoMSC が手掛け、船体寸法やクレーンの最大吊り上げ能力は同じ。そして、ジブが伸縮するテレスコピッククレーンという点も同様。
「Gode Wind 3」と「Borkum Riffgrund 3」の概要
デンマークのØrstedによって開発が進められているドイツの着床式洋上風力発電所「Gode Wind 3」と「Borkum Riffgrund 3」。風力タービンはSiemens Gamesaの出力11MW「SG 11.0-200 DD」を合わせて106基設置する。運転開始の予定は規模の小さい「Gode Wind 3」(242MW)が2024年、「Borkum Riffgrund 3」(900MW)が2025年となっている。
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