ガザの仮設浮桟橋が荒天により一部破損、修理に1週間
2024年5月28日、アメリカ国防総省はガザに支援物資を輸送するため建設した仮設浮桟橋が高波で損傷し、物資輸送を中断したことを明らかにした。破損した仮設浮桟橋を修理するため、発表時点から48時間以内に係留しているガザの海岸から撤去し、イスラエルの沿岸都市アシュドッドへ曳航する予定。修理には約1週間かかると予想されている。
海上からガザへ支援物資を輸送する上で重要な役割を果たす仮設浮桟橋は5月17日から運用が開始され、5月24日に荒天で運用が中断されるまでに1,000トンを超える支援物資が仮設浮桟橋に輸送されたという。アメリカ中央軍(U.S. Central Command)の発表では、5月22日までに海上から仮設浮桟橋へ輸送された支援物資は累計で820.5トン、そこから国連倉庫へは506トンが輸送されている。
海上→仮設浮桟橋 | 仮設浮桟橋→国連倉庫 | |
---|---|---|
5月22日 | 150トン | 185トン |
累計 | 820.5トン | 506トン |
現在、キプロスで人道支援物資を船に積み込む作業がおこなわれており、破損部分の修復が完了して仮設浮桟橋が再び設置されれば、直ちに輸送再開ができるよう準備が進められている。
海岸に座礁した船舶4隻のうち1隻を回収
2024年5月25日に仮設浮桟橋の運用で使用するため係留していた船舶が荒天で流され海岸に座礁した件について、4隻のうち1隻を回収。残る3隻については、アシュケロン近くの海岸に座礁している1隻を24時間以内に回収、仮設浮桟橋付近で座礁している2隻は48時間以内に回収する予定であることを明らかにした。
破損した仮設浮桟橋
仮設浮桟橋の先端部分が無くなった状態。幅の細い通路部分も先端付近で少し折れているのが確認できる。
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