Nike Chinaの物流センターにEnvision Energyの3MW風車2基が設置され、中国初の風光統合型ゼロカーボンスマート物流施設として正式に運用を開始。年間発電電力量は14GWhが見込まれ、これにより施設内の電力は100%再生可能エネルギーを使用するという。
アジア最大のNike物流センターに3MW風車2基が完成
中国の江蘇省太倉市にあるNike Chinaの物流センターに風車2基の設置が完了。敷地面積は30万m2でNike物流センターとしては、アジア最大規模。設置した風力タービンはEnvision Energyの3MW風車で、出力は3MW、タワーの高さは140m、ローター直径は156m。年間発電電力量は14GWhが見込まれ、施設内の年間消費電力量の2倍以上に達する可能性がある。
物流センターの屋上には出力3MWの太陽光発電設備がすでに設置されており、風力と太陽光で発電した再生可能エネルギーにより使用する電力の100%を調達する。電力調達において脱炭素を達成し、目標としていた Nike China Zero Carbon Smart Logistics Center を実現させた。
分散型風力発電プロジェクト
Nike Chinaのウェブページでは、2022年9月6日に今回おこなわれた風力発電プロジェクトの起工式について記事が掲載されています。完成した記事は残念ながら掲載されていませんでした。
耐克启动风电项目建设 加快实现“零碳排”
(ナイキが風力発電プロジェクトの建設を開始 導入の迅速化”ゼロカーボンエミッション”)
http://www.nikeinc.com.cn/html/page-3847.html#none
この記事の中で風車設置について、分散型風力発電プロジェクトとして紹介しています。Nike Chinaの物流センターでは、太陽光発電、風力発電の他にも地熱エネルギー、バイオマスエネルギーなどの再生可能エネルギーが使用されており、風車設置前の段階で施設内の消費電力のうち45%を再生可能エネルギーから調達していました。
以前から脱炭素、再生可能エネルギーの使用について積極的に取り組んでいたようです。
タワー上部には Nike のキャッチコピー ”JUST DO IT.” の文字が。色合いもブランドカラーをイメージしたものになっています。今後、タワーを広告塔として使用することも増えてくるかもしれませんね。
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