明陽智能が「洋上風力+養殖漁業」というジャケット基礎の建造開始
2023年4月17日、中国のタービンメーカー明陽智能(MingYang Smart Energy)はLinkedIn(ビジネス特化型SNS)への投稿で、洋上風力タービンのジャケットに養殖漁業用のネットゲージシステムを備えたジャケット基礎の建造を開始したと発表。
ジャケット基礎の内部に備えられる養殖エリアは5,000m3、最大150,000匹の魚を飼育することが可能で自動給餌、監視などの遠隔機能が備わっているという。沿岸から数十km離れた場所に設置されることから沿岸の海洋汚染による影響を受けにくいため、高品質の魚を養殖することができ天然魚に匹敵する品質の魚になると述べている。
ジャケットは建造後、2023年後半に中国南部の広東省で建設中の明陽陽江青州4洋上風力発電プロジェクトで設置する予定。
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明陽陽江青州4洋上風力発電プロジェクト
明阳阳江青洲四海上风电项目海上全面施工启动
(明陽陽江青州第4洋上風力発電プロジェクト洋上総合建設着工)
http://www.myse.com.cn/jtxw/info.aspx?itemid=927
中国南部の広東省 陽江市 沖合で建設が進められている「明陽陽江青州4洋上風力発電プロジェクト」。明陽智能に掲載されている記事によると、2022年8月31日に着工したプロジェクトは、総発電容量500MW、設置する風力タービンは「MySE11-230」25基、「MySE12-242」18基という43基の着床式風車に加え、1基の浮体式風車を配備する予定。
建造が開始された「洋上風力+養殖漁業」のジャケットは、着床式なので11MWまたは12MWの風力タービン基礎として使用される見込み。
明陽智能に掲載されている着工式の記事では、1基だけ設置が予定されている浮体式の風力タービンについて搭載する出力の記載が無い。少し古い情報だと着床式の16.6MW風車という超大出力の数字が出ていたので浮体式デュアル洋上風力プラットフォーム「OceanX」が設置されるのかもしれません。
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