明けましておめでとうございます。
2023年もを宜しくお願いします。
今年最初の記事は、Vestasが組み立てを行っていたV236-15.0MWプロトタイプの設置が完了したという記事。
デンマークのウスタイル(Østerild)試験場で設置が進められていたVestasのV236-15.0MWプロトタイプの組み立てが完了し、発電に成功。
VestasのV236-15.0MWプロトタイプが発電開始
2022年12月30日、Vestasはデンマークのウスタイル(Østerild)試験場にV236-15.0MWプロトタイプの設置完了を発表。プロトタイプは、最初の電力を生成することに成功し、フルタイプ認証と連続生産を開始する前に、信頼性を確認するためのテストと検証プログラムを受けるそうです。
デンマーク南部のナクスコウ(Nakskov)にあるVestasのブレード工場で製造された長さ115.5mのブレードは、12月18日にウスタイル(Østerild)試験場に運ばれ、V236-15.0MWプロトタイプの最終的な組み立てが行われていました。
型式 | V236-15.0MW |
発電容量 | 15MW |
ローター直径 | 236m |
ブレード長さ | 115.5m |
受風面積 | 43,742m2 |
カットイン風速 | 3m/s |
カットアウト風速 | 30m/s |
年間発電電力量 | 約80GWh /年 |
V236-15.0MWは、ローター直径236m、受風面積43,742m2。発電電力量は、年間約80GWhでヨーロッパの約20,000世帯に電力を供給できるそうです。さらに、その電力使用量を二酸化炭素排出量に換算すると、年間38,000トン以上になるそうです。1基だけで。
単純に考えると、V236-15.0MWを1,560台設置すれば3,120万世帯、1億2,480万人分になるので日本の家庭で使用されている電力を発電することが出来る計算になる。動力源が自然の風なので一定の出力を確保することが問題になってきますが。風が吹かなくてもダメだし、強すぎてもダメ。
5つの市場で合計8GWを超える優先サプライヤー契約
Vestasは、ニューリリースの中でこれまでに V236-15.0MW が5つの異なる市場で合計8GWを超える優先サプライヤーとして選ばれていると述べている。なので、Vestasが掲載している記事を調べてみました。
名称 | 設置場所 | 基数 | 合計出力 | 設置時期 | 契約状況 |
He Dreiht | ドイツ | 64基 | 960MW | 2025年第2四半期 | 確定 |
Empire Wind 1 & 2 | アメリカ | 138基 | 2,070MW | ? | 未確定 |
Atlantic Shores | アメリカ | ?基 | 1,500MW | 2027年 | 未確定 |
Inch Cape | スコットランド | 72基 | 1,080MW | ? | 未確定 |
Baltic Power | ポーランド | 76基 | 1,140MW | 2024年以降 | 未確定 |
MunmuBaram | 韓国 | 84基 | 1,260MW | ? | 未確定 |
合計 | 8,010MW |
調べてみると確かに受注確定しているものと優先サプライヤーとして選ばれているものを合わせると8,010MWなので8GWを超えていました。「Empire Wind 1 & 2」と「Atlantic Shores」は同じアメリカなので1つの市場としてカウントされていると思われる。
よく読まれている記事