DemoSATHプロジェクトで浮体式プロトタイプ送電開始
DemoSATH starts the generation of floating wind energy in Spain
(DemoSATH がスペインで浮体式風力エネルギーの生成を開始)
https://saitec-offshore.com/en/demosath-starts-energy-generation-in-spain/
スペイン北部のアルミンツァから約2マイル(3.7km)沖合に設置した出力2MWの浮体式洋上風力プラットフォーム実証機が発電を開始し、接続された送電網への送電を開始。
Saitec Offshore Technologies が開発した DemoSATH と呼ばれる浮体式洋上風力プラットフォームの動作に関するデータ収集や搭載されているシステムの動作状況を監視するため2年間の運用期間を予定。発電した電力は送電網に接続され、スペインの約2,000世帯分に相当する発電電力量が見込まれているという。
2023年8月1日に日本の関西電力株式会社(KEPCO)のDemoSATHプロジェクト参画が発表されています。
DemoSATH プロジェクトの概要
- Saitec Offshore TechnologiesとRWE Renewablesがスペインで行っている洋上風車用浮体式プラットフォームの共同実証試験
- 2023年8月1日に関西電力株式会社(KEPCO)が参画を発表
- 設置位置:スペインのアルミンツァ沖にあるBiMEP(Biscay Marine Energy Platform)
- 水深:85m
- 発電容量:2MW
- 風車基礎:浮体式、長さ64m、幅30m
- 係留方法:シングルポイント係留、高把注力アンカー6点、チェーンと繊維ロープのハイブリッド係留索使用

- シングルポイント係留
- 鉄とコンクリートのハイブリッド構造
- 双胴船型の浮体
採用されている”SATH TECHNOLOGY”と呼ばれる浮体のプラットフォームコンセプトは、双胴船型の浮体をベースにしたユニークなもので、他にも鉄とコンクリートのハイブリッド構造やシングルポイント係留といった特徴がある。
シングルポイント係留などの ”SATH TECHNOLOGY” について詳細は👇を参照
過去記事 スペインでDemoSATHプロジェクトの2MW浮体式洋上風力試験機 組立完了
DemoSATHプロジェクト ダイジェスト動画
スペインのビルバオ港でおこなわれた浮体の建造から風力タービン搭載、進水、設置場所への曳航、そして設置完了まで。2020年11月からこれまでの3年弱に渡るプロジェクト作業を約2分間の動画にまとめたダイジェスト動画。
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