米国「Coastal Virginia」でモノパイル設置開始

米国「Coastal Virginia」でモノパイル設置開始 洋上風力発電
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米国「Coastal Virginia」でモノパイル設置開始

米国「Coastal Virginia」でモノパイル設置開始
モノパイルを積んで出港する5,000トン吊りクレーン船「Orion」
出典:The Port of Virginia

Dominion Energy が開発を進めているアメリカ東海岸バージニア州沖の「Coastal Virginia Offshore Wind Farm」で5,000トン吊りクレーン船「Orion」によるモノパイル設置作業が開始されました。

クレーン船「Orion」のAIS情報によると、モノパイルの積み込みを終えてバージニア州のポーツマス・マリン・ターミナルを出港したのは、5月11日11時頃(現地時間)。「Orion」の甲板上にはパイルグリッパーにセットされたものを含めて6本のモノパイルが積まれているのが確認できます。

モノパイル打設に使用する施工機械は最終深度への打ち込みに油圧ハンマーを使いますが、1次打設としてCAPEのバイブロハンマーを採用。風力タービン用のモノパイル打設には「CAPE VLT-640 Quad」が手配されており、洋上変電所用のジャケット基礎杭打設には杭径に合わせたチャックの「CAPE VLT-640」シングル or タンデムが準備されています。

「Orion」甲板にモノパイルを積んで現場へ、ジョーンズ法は大丈夫?

ジョーンズ法(Jones Act)とは?

 ジョーンズ法(Jones Act)は、米国内の地点間における物品輸送を行う船舶を限定している法律で、以下の要件を満たさなければならない。

  • 米国船籍
  • 米国人配乗
  • 米国人所有
  • 米国建造

国内輸送(内航)を自国籍船に留保するカボタージュ(Cabotage)制度は国際慣行として日本を含む多くの国で実施されていますが「米国建造」要件は他国には無く、大きな障壁となっている。

クレーン船「Orion」はベルギー船籍で船体部分は中国で建造されています。したがって、ジョーンズ法の要件を満たしていないため米国内の地点間における物品輸送、いわゆる内航輸送をおこなうことは出来ない。

モノパイルの積み込みをおこなった場所はバージニア州のポーツマス・マリン・ターミナルなので、ジョーンズ法に準拠していない船舶では部材の積み込みが出来ないと考えるのが普通ですが、洋上風力発電所を建設するエリアは基礎を設置するまで ”米国内の地点” ではないとみなされるため、結論としてジョーンズ法は適用されないそうです。

モノパイルを設置すると ”米国内の地点” となるため、それ以降に設置するトランジションピース、風力タービンのタワー、ナセル、ブレードはジョーンズ法が適用される。

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「Coastal Virginia Offshore Wind Farm」の概要

「Coastal Virginia Offshore Wind Farm」は、アメリカ東海岸のバージニア州にあるバージニアビーチから東へ27マイル(約43km)で建設が計画されている。

Siemens Gamesa の風力タービン「SG 14-222 DD」を176基設置する計画で、単機出力14MWですが、パワーブーストにより15MWへの増強が可能。総発電容量は2.6GW、とんでもなく大規模な洋上風力発電所。

2026年に運転を開始すると、最大66万世帯への電力供給が見込まれている。

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