1,600トン吊りSEP船「海建020」メインクレーン搭載
2024年1月12日、上海振華重工(ZPMC)は景徳鎮市海建新能源工程有限公司向けに建造している1,600トン吊りSEP起重機船「海建020」(Hai Jian 020)のメインクレーンおよび4本のレグ設置作業が完了。
メインクレーンの旋回体、Aフレーム、ブームと4本のレグを延長する作業は、2023年12月27日にスタートして17日間続けられたという。特にレグを長さ120mに延長する作業では、ジブ固定式5,000トン吊り起重機船「新振浮7」のフライングジブを使用した状態でも揚程に余裕はなく、吊具の選定など綿密な計画のもと作業が進められたそうです。
長さ168mのブームを搭載するクレーン船は?
SEP船「海建020」のメインクレーンは1,600トン吊りでブーム長さ150m。設置後に船体から張り出している長さを見ると、とんでもない長さ。ですが、以前にも記事で取り上げた1,600トン吊りのクレーンブームは長さ168mなので、さらに18mも長い。
長さ168mのブームを搭載する可能性がある建造中の1,600トン吊りクレーン船は「海建020」がリストから外れるので、当ブログで把握しているクレーン船は「夏天碧海」「振新1600」の2隻。どちらかに搭載されると思いますが、把握していない建造中のクレーン船がいる可能性もある。
5,000トン吊り起重機船「新振浮7」(XIN ZHEN FU 7)の概要
船名 | 新振浮7 |
クレーン能力 | 5,000トン |
長さ | 141.7m |
幅 | 50.8m |
深さ | 9.6m |
建造年 | 2015年10月 |
SEP起重機船「海建020」の概要
SEP起重機船「海建020」の船体は長さ123.95m、幅48m、深さ9.5m、喫水6.5m。1,600トン吊りのメインクレーンと300トン吊りの補助クレーンを搭載。メインクレーンのブーム長さは150m、主巻揚程は最大で160m(1,600トン)、補巻き揚程は最大で180m(350トン)。4,500m2の甲板スペースには10MW風力タービン部材を2セット、16MW風力タービンなら1セットの部材を積み込んで運ぶことができる。
船名 | 海建020(Hai Jian 020) |
クレーン能力 | メイン:1,600トン(主) メイン:350トン(補巻) 補助:300トン |
長さ | 123.95m |
幅 | 48m |
深さ | 9.5m |
レグ長さ | 120m (最大作業水深 70m) |
甲板スペース | 4,500m2 |
宿泊設備 | 118人 |
DPS | DP-2 |
最大速力 | 8ノット |
建造開始
進水
クレーン船 建造情報
よく読まれている記事