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世界最大のSEP船「Voltaire」がUAEからヨーロッパへ

世界最大のSEP船「Voltaire」がUAEからヨーロッパへ 起重機船、クレーン船

 2022年12月に中国で完成・引き渡しが行われたJan De NulのSEP起重機船「Voltaire」。中国を出港して、向かったのは中東のアラブ首長国連邦。そこで初作業に向けての試運転と調整をしていたという。そして今、満を持してヨーロッパへ向かう。

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世界最大のSEP船「Voltaire」がUAEからヨーロッパへ

世界最大の3,200トン吊りSEP起重機船「Voltaire」
出典:Jan De Nul Group

 2022年12月に中国で完成・引き渡しが行われた世界最大の3,200トン吊りSEP起重機船「Voltaire」。完成後に向かったのはヨーロッパではなく、アラブ首長国連邦のラアス・アル=ハイマ。

 Jan De NulのSNSに掲載されている情報によると、「Voltaire」がUAEで行っていたのは初作業に向けた試運転とプロジェクトに向けた固有の調整。

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UAE滞在は2カ月以上

 「Voltaire」がアラブ首長国連邦に到着したのは2023年1月、そしてヨーロッパへ向けて出港したのが3月21日。約2カ月間滞在していたことになる。

 試運転とプロジェクトに向けた固有の調整を行っていたとのことですが、画像で確認できる変化もあるようです。中国出港時とアラブ首長国連邦での画像を比較。

 アラブ首長国連邦での調整後の画像では船体中央部分があまり確認できないので全貌は把握できませんが、それでも変化している点が2箇所確認できます。

 1点目は、ヘリパッド。

 中国を出港する時点では、2022年9月に台風12号(ムイファー,Muifa)の直撃を受けたことが原因とみられる損傷によりヘリパッドが骨組だけになっていますが、アラブ首長国連邦の画像ではヘリパッドが復旧されています。

 2点目は、船尾部分にブレードラックと思われる架台が艤装されている点。

 「Voltaire」の初作業は、イングランド、ヨークシャーの東130km沖合にある北海で建設されている世界最大の洋上風力発電所Dogger Bank Wind Farm。

 Dogger Bank A,B,C 全ての風車基礎となるモノパイルとトランジションピース設置を請け負っているのはSeaway 7ですが、施工を予定していた「Seaway Alfa Lift」の建造中に起きた事故により引き渡し時期が大幅に遅れ、代わりにDogger Bank Aの風車基礎設置を行ったのはDEMEが所有する1,500トン吊りSEP起重機船「INNOVATION」。

 風力タービンの輸送と設置は、3つのフェーズすべて「Jan De Nul」が請け負っており、「Voltaire」はGE Haliade-Xの設置を行う予定。タービン出力はDogger Bank A、Bが13MW、Dogger Bank Cが14MW。設置基数はそれぞれ、95基、95基、87基で合計277基。とんでもないボリューム。

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ヨーロッパへ向けUAEを出港

「Voltaire」の航行経路

 アラブ首長国連邦(UAE)を出港したSEP起重機船「Voltaire」がヨーロッパのどこへ向かっているのかは不明ですが、オランダのフリッシンゲンと仮定して距離を拾ってみると、👆の画像のAIS情報を確認した位置から18,500km、およそ10,000マイルでした。平均10ノットの速力で航行すると、

航行日数 10,000マイル ÷ 10ノット ÷ 24時間 = 41.7日

 ヨーロッパへの到着予定は、5月初旬から中旬頃になりそうです。

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