ヒンクリーポイントC原発にタービンホールクレーンガーダー運搬

イギリス、サマセットのブリッジウォーターにあるヒンクリー・ポイント原子力発電所(Hinkley Point nuclear power station)で建設中のヒンクリー・ポイントCに300トン吊りタービンホールクレーンのガーダーを運搬。
エイボンマスでは2基の門型クレーンの桁にあたるガーダーが組み立てられており、9月初旬に1基目の運搬がおこなわれました。ガーダーは、SPMT(Self-Propelled Modular Transporter)で運搬台船に積まれて約63kmを海上運搬。そして、ヒンクリー・ポイントCから約8.5km離れたコンブウィッチに到着後、SPMTを使用して陸路でヒンクリー・ポイントCへ運び込まれた。
運搬をおこなったのは、イギリスのブリストルに本社を置くOsprey。重量物の運搬・揚重などを主におこなっており、陸上の大型クレーンやSPMTをはじめ海上運搬用のバージを多数保有している。
- 原子炉形式 ——- 欧州加圧水型炉(EPR、European Pressure Reactor)
- 定格電気出力 —– 3,260MW(1,630MW×2基)
- 運転開始予定日 —
2027年6月→ 2028年9月 - 建設コスト ——-
250億~260億ポンド→ 327億ポンド(約5兆9,000億円)
※運転開始予定及び建設コストは2023年2月時点の情報
【動画】タービンホールクレーンガーダー運搬
「ヒンクリー・ポイントC」5,000トンの取水口・放水口設置

出典:Scaldis Salvage & Marine Contractors NV
「ヒンクリー・ポイントC」では2022年に、4,000トン吊りのクレーン船「Gulliver」と3,300トン吊りのクレーン船「RAMBIZ」という大型クレーン船2隻で相吊りによる取水口4基、放水口2基の設置作業がおこなわれています。重量は最大で5,000トン。クレーン船が対面した状態での相吊りというのは少し珍しいかも。
「Gulliver」と「RAMBIZ」による設置作業の記事
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