アルジェリアの海水淡水化プラント工事で浚渫船が沈没、死傷者無し
2024年2月11日、アルジェリア北部の地中海に面したFoukaで建設がおこなわれている海水淡水化プラント・プロジェクトで浚渫をおこなう作業船が沈没する事故が発生。幸いなことに死傷者は報告されていないという。
事故の様子を映す映像には浚渫用の油圧ショベルを搭載し、船尾にはスパッドを備えた浚渫バージが傾いている様子が映し出されている。プロジェクトを手掛けるAlgerian Energy Company(AEC)の発表では、作業船の安定性に不安を抱えていたということなので母船の大きさに対して搭載している重機が大き過ぎたのかもしれません。
水不足問題を抱える地域の中でも、北アフリカは最も深刻な地域の1つで、アルジェリア政府は海水淡水化による問題解決に積極的に取り組んでいます。事故が起きた「Fouka2海水淡水化プラント・プロジェクト」は2023年7月に着工し、日量30万m3の海水淡水化能力があるという。2024年末までにFouka2を含む同規模の海水淡水化プラント5基に加え、さらに6基のプラントを2030年までに建設する予定でアルジェリアの海水淡水化による造水割合は、現在の約20%から2030年には60%まで引き上げられる見込み。
Algerian Energy Companyの声明
(翻訳)
Algerian Energy Company は、本日、2024 年 2 月 11 日に、Fouka 2 海水淡水化プラント・プロジェクトの下請け業者の 1 社が所有するバージに関連する事故が発生したことをお知らせします。この事故は、バージが安定性に問題を抱えていたことから沈没につながりました。
Algerian Energy Company は、人的被害は記録されておらず、この事故がFouka 2海水淡水化プラント・プロジェクトの作業の進捗に影響を与えることはないと断言します。
このバージはFouka 2海水淡水化プラント・プロジェクトに関連する浚渫作業に割り当てられていました。
さらに、Algerian Energy Company は、数日以内にバージが修理される予定であると下請け責任者より報告を受けていることをお知らせします。
X | Algerian Energy Company (AEC Spa)(@AEC_Spa)
Algerian Energy Companyによる声明では、事故による死傷者がいないことに加えて、「Fouka2海水淡水化プラント・プロジェクト」の工程に影響が出ないことが明らかにされています。
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