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クルーズ船「RICHARD WITH」がノルウェーで座礁

クルーズ船「RICHARD WITH」がノルウェーで座礁 事件・事故

 2022年8月5日、ノルウェーのソグネ・フィヨルド河口付近でクルーズ船「RICHARD WITH」が座礁するという事故が発生。乗船者67人にケガはなく、座礁したクルーズ船も潮が満ちた時に自力で離礁することに成功。

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クルーズ船「RICHARD WITH」座礁

 「RICHARD WITH」は、地元のクルーズ会社フッティルーテン(Hurtigruten)が運航する旅客定員590名の中型クルーズ船。

 事故当時、造船所でのメンテナンスを終えたクルーズ船「RICHARD WITH」は、HareidからBergenへ航行していた。通常の乗客を乗せたクルーズではないので、一般乗客はゼロ。3日後の8月8日に運航再開予定だったようです。

座礁原因はシステムエラー

 2022年8月5日午前9時頃(現地時間)ソグネ・フィヨルド河口付近で座礁。その原因について以下のような記載がありました。

Hurtigruten said in a statement that Richard With suffered a “technical system error,” causing the ship to temporarily lose control and run aground.

(フッティルーテンは声明の中で、RICHARD WITHが「技術的なシステムエラー」に見舞われ、船が一時的に制御を失い、座礁したと述べた。)

Hurtigruten cruise ship successfully refloated following grounding in Norway – Baird Maritime

 人為的なヒューマンエラーで起こる事故よりも怖い気がします。乗組員の方も異常事態に気が付きながらそれを止められないという無力感。営業航海を開始する前にエラーを発見出来て良かったと思うしかないですね。

自力で離礁に成功

 座礁後、ノルウェー沿岸警備隊の哨戒艦「KV Bergen」 と「SKANDI ICEMAN」(AHTS,Anchor Handling Tug Supply vessels)が現場に来ていましたが、助けを借りることなく次の満潮で離礁に成功したようです。

離礁後のクルーズ船「RICHARD WITH」のAIS情報

  クルーズ船「RICHARD WITH」の全長は121.8mですが、「SKANDI ICEMAN」も全長93.5mと大きいので伝わりづらいですね。

座礁している「RICHARD WITH」と「SKANDI ICEMAN」(AHTS)
ノルウェー沿岸警備隊の哨戒艦「KV Bergen」
出典:Wikipedia | Ulflarsen – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
船名RICHARD WITHSKANDI ICEMANKV Bergen
船種クルーズ船AHTS哨戒艦
総トン数11,205トン8,269トン
排水トン数3,200トン
長さ121.8m93.5m93.2m
19.2m24m16.6m
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