ロシアのサンクトペテルブルクでバスが川に転落、7人死亡
2024年5月10日、ロシアのサンクトペテルブルクで市内を流れるモイカ川にバスが転落する事故が発生。
事故をとらえた監視カメラ映像にはバスが川に転落する瞬間が記録されていました。バスは、橋の手前から車線を逸脱し、大きく膨らみながら橋に進入したところで対向車と衝突した後、モイカ川に架かるポツェルエフ橋(Поцелуев Мост)の欄干を突き破って川に転落。
現地ロシアのメディアによると事故当時、バスには運転手を含めて15人が乗っていたという。自力で6人が脱出し、川に沈没したバスから9人を救助。当初は、救助された9人のうち3人死亡、4人重体、2人重傷という発表でしたが、発表情報は更新され7人の死亡が報告されています。
その後、川に転落したバスはクレーンを使用して引き揚げ作業がおこなわれ、救助活動の終了を発表。
現地警察はバスの運転手を拘束、そして気になる妻のコメント・・
事故を起こしたバスの運転手は生きており現地警察に拘束され、事故原因についての捜査が開始されています。今のところ、事故原因については全く不明。
しかし、ロシアメディアの「Известия」(Izvestia:イズベスチヤ)に運転手の妻が述べた気になるコメントが掲載されていました。
サンクトペテルブルクでの事故当時のバスの映像が公開された
(抜粋)
バスの運転手は拘束されたが、妻の報告によると、夫は健康状態に不満を漏らしたことはなく、悲劇に巻き込まれる前は20時間の勤務を終えて出勤していたという。
https://iz.ru/1694870/2024-05-11/poiavilis-kadry-iz-salona-avtobusa-v-moment-dtp-v-peterburge
イズベスチヤの掲載内容は、運転手の妻によると夫は健康状態に問題は無かったが、20時間という長時間勤務のあとの出勤日に事故を起こしたというもの。他のメディアでも同様の内容に加えて、ほとんど休日の無かった夫(バスの運転手)はマネージャーに朝のシフトを強制されたという情報も報道されています。
内容の信憑性に加えて、長時間労働が事実だとしても事故原因を断定するものではありませんが、不眠不休でバスを運転する劣悪な労働環境が事故の背景にあったのかもしれません。
【事故の瞬間】欄干を突き破って川に転落するバス
2024年5月10日、ロシアのサンクトペテルブルクでバスが橋から川に転落する事故発生。バスの乗客3人が死亡。6人が病院で緊急治療を受けており、そのうち4人は意識不明、残る2人は重体だというpic.twitter.com/WlDxqWU6Ks
— クレーン船.com (@crane1000com) May 10, 2024
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