画期的!?空飛ぶ救命浮環型ドローン「TY-3R」

画期的!?空飛ぶ救命浮環型ドローン「TY-3R」 新技術・工法
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空飛ぶ救命浮環型ドローン「TY-3R」

画期的!?のような気がする救命浮環型のドローン「TY-3R」。

海水浴場などでドローンによる安全監視やドローンに搭載した救命具を投下して救助活動をおこなう事例は以前にも記事で取り上げましたが、ドローンそのものを救命浮環にするという発想は一歩進んでいるように思える。

救命浮環型のドローン「TY-3R」を販売しているのは、中国のDidiok Makings(佳暁科技)。2022年にJiangsu Tanyo Aviation Science and Technology Group(江苏天域航空科技)と締結した戦略的提携によりair-water dual-use UAV rescue device(空水両用UAV救助装置)およびシリーズ製品の販売を開始。

大きさは935mm×935mm、水面浮力は約19kg

救命浮環型ドローン「TY-3R」の大きさは縦横935mmで高さ121mm、重量4.38kg。直径12インチ(304.8mm)のプロペラ4基を搭載し、最大離陸重量は5kg。そして、気になる救命浮環としての水面浮力は190N、約19kg。この浮力が一般的な救命浮環と比べてどうなのか、気になったので調べてみました。

船舶に備え付けてある救命浮環はSOLAS条約で設置基準が設けられており、形状は外径800mm以下で内径400mm以上というドーナツ形状の固型浮力材。浮力は14.5kgの鉄片を清水中で24時間支えることができることができなければならないということなので浮力自体は基準をクリアしている数値のようです。

救命浮環として使用するため当然ながら防水仕様になっており、水深1.5mに1時間沈めても問題ないという。

Wikipediaの救命浮環に関する掲載情報
佐渡汽船おけさ丸の救命浮環
出典:Wikipedia | 水乃 – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる

海上人命安全条約(SOLAS条約)では旅客船と貨物船の区分ごとに船の長さに応じて設置基準が設けられている。外形800ミリメートル以下、内径400ミリメートル以上のドーナツ形状の固型浮力材とされている。また同条約では浮力は14.5キログラムの鉄片を清水中で24時間支えることができることができなければならないとしている。浮環には、つかみ綱が取り付けられ、浮環周上の4点に等距離に固着されている。このほか耐炎性や水上落下時の耐久性なども定められている。

出典:Wikipedia | 救命浮環(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%91%E5%91%BD%E6%B5%AE%E7%92%B0)
製品名TY-3R
形状935mm×935mm×121mm
重量4.38kg
ブレード直径12インチ(304.8mm)
水面浮力190N(約19.37kg)
最大離陸重量5kg
飛行時間10分
飛行速度13m/s
遠隔通信距離最大1,100m
救命浮環型ドローン「TY-3R」の製品仕様
出典:didiokmaking

販売価格は 11,803ドル≒183万円

救命浮環型ドローン「TY-3R」は、Didiok Makingsのウェブサイトで販売されており、その販売価格は販売価格は 11,803ドル、日本円で約183万円(1ドル=155円として換算)。

大型のドローンで防水性能もあることから少し高いんだろうなとは思っていましたが、想像より高価な販売価格に少し驚きました。救命浮環型ドローンというユニークな機能は魅力的なんですけど、何か突発的な事態が発生した時に使用するので使用時の破損する確率は高そう。さらに定期的なメンテナンス、耐用年数などを考慮すると気軽に購入するのは難しそう。

洋上風力でもドローンによる点検作業やメンテナンス部品の輸送などで利用が期待されていますが、あらゆる分野で活用できる可能性を秘めたドローンの潜在期待値は底知れない感じがします。ちょっとしたアイデアを組み合わせることで、これまでに無かった製品が今後も登場するんでしょうね。

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