台湾北部の基隆港で運搬船が接触してコンテナクレーン倒壊

台湾北部の基隆港で運搬船が接触してコンテナクレーン倒壊 事件・事故
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台湾北部の基隆港で運搬船が接触してコンテナクレーン倒壊

2024年10月14日14時頃(現地時間)、台湾北部の基隆港(Keelung Port)で重量物運搬船「YU ZHOU QI HANG」が港内に設置されていたコンテナクレーンに衝突して倒壊する事故が発生。

重量物運搬船「YU ZHOU QI HANG」には基隆港で設置予定だった中國貨櫃運輸(China Container Terminal Corporation)のコンテナクレーン3基が積まれており、積荷のコンテナクレーンが港内の既設コンテナクレーンと接触して倒壊。事故当時、港には作業員がいましたが負傷者は報告されていない。

倒壊したコンテナクレーンは港内に置いてあったコンテナ5個の上に倒れたようですが、そのうちコンテナ4個は空だったという。

報道情報によると、事故で発生した損害金額は930万ドル、日本円に換算すると約14億円にのぼるという。事故に関する調査は開始されているということですが、SNSに投稿されている事故の瞬間を映した動画を見ると、横にはラインを取っているタグボートも確認できるので、なぜ接触するほど近づいたのか理解できません。何かを勘違いしていたことが原因でしょうか。

重量物運搬船「YU ZHOU QI HANG」(钰洲启航)

コンテナクレーン倒壊という大きな事故を起こした重量物運搬船「YU ZHOU QI HANG」(钰洲启航)は過去に、日本最大の起重機船「海翔」も建造に関わった4,000トン吊りクレーン船「Green Jade」のクレーン部材運搬や最近開通した「澳門大橋」の橋桁運搬もおこなっています。

中国船級社(China Classification Society)に登録されているRegister of Shipの情報
  • Owner(船主):HAINAN YUZHOU INTERNATIONAL SHIPPING CO.LID.
  • Manager(運航会社):HAINAN YUZHOU INTERNATIONAL SHIPPING CO.LID.
  • Shipbuilder(建造):Zhejiang Hongxin Shipbuilding Co., Ltd.
船名YU ZHOU QI HANG
(钰洲启航)
総トン数9,968トン
DWT12,135トン
長さ142.8m
32.25m
深さ8m
速力12ノット
船籍中国
建造年2012年3月
重量物運搬船「YU ZHOU QI HANG」(钰洲启航)
出典:MarineTraffic | YE CHIA-WEI

【動画】コンテナクレーン倒壊の瞬間

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