ポルトガルで建造中、両備グループのクルーズ船「SEFU」船名発表

2025年11月10日、両備グループのRヨット株式会社(本社:東京都港区)は、日本初のヨットスタイル客船として2027年就航予定の新造クルーズ船の船名を「SEFU」に決定したと発表しました。
2023年12月に両備ホールディングス株式会社(本社:岡山市北区)は、ポルトガルの造船所West Seaとクルーズ船建造契約を締結、2025年6月末にWest SeaのViana Shipyardで起工式(Keel Laying Ceremony)をおこない、ドック内での建造を開始。竣工予定は2027年。
クルーズ船「SEFU」は全長約110m~120m、総トン数 約9,000~10,000トン、客室数は約60室で乗客数は約120人。サイズ的に大型客船ではなく、ヨットスタイル客船と呼ばれる乗客100名~150名程度のスモールラグジュアリー船となっており、まるでメガヨットのオーナーになったかのような気分を味わえる贅沢な空間で最高のパーソナルサービスを提供。船尾には新造船で日本初となるマリーナを備え、マリンアクティビティや小型ボートでの離島上陸を楽しむなど、一味違ったクルーズライフが体験できるという。
Rヨット株式会社は、両備ホールディングス株式会社が新規クルーズ事業として2024年1月に設立したクルーズ船の運航会社。
- 2023年12月建造契約締結
契約時の建造費用は約1億ユーロ、日本円で約160億円
- 2025年6月起工式
ポルトガルの造船所West Sea
- 11月クルーズ船の船名「SEFU」発表
- 2027年竣工(予定)
| 船名 | SEFU |
| 総トン数 | 約9,000~10,000トン |
| 長さ | 約110~120m |
| 幅 | 約19m |
| 喫水 | 約4.7m |
| 客室数 | 約60室(予定) |
| 乗客数 | 約120人(ツイン利用時) |
| 乗組員数 | 約100人 |
| 速力 | 約15ノット |
「瀬戸内」「風」に由来する船名「SEFU」
発表されたクルーズ船の船名「SEFU」。“SE” は「瀬戸内」を、“FU” は「風」を表しているという。
スモールラグジュアリー船という船体サイズの特性を活かし、大型クルーズ船では寄港できない瀬戸内や南西諸島の島々を巡る船旅が魅力の1つとなっていることから「瀬戸内」に由来する船名が付けられたようです。
豊かさと変化をもたらす瀬戸内の風をまとい、“SEFU” は日本各地へ新たな物語を届ける。時に穏やかに寄り添い、時に人々の歩みを進めてきた「風」への想いが込められていると説明されています。
ファンネルマーク、ティザーサイト公開

出典:Ryobi Group
クルーズ船の船名「SEFU」とともに発表されたのは、ファンネルマークおよびティザーサイトの公開。
ファンネルマークは、運航を担うRヨット株式会社のブランド「R YACHT(アール・ヨット)」のブランドロゴを採用。このマークは、ヨットスタイルの船体から着想を得た5本のラインをモチーフに、海と風の流れ、そして人と人とのつながりが波紋のように広がる様子を表現している。
11月10日にティザーサイトを公開。「SEFU」の世界観やコンセプトを映像とともに紹介。デザイナー、シェフ、キャプテンなど各分野のスペシャリストが語る想いを通じて、「SEFU」が目指すヨットスタイルのクルーズを感じることが出来るという。
ティザーサイトとは、商品やサービスのリリース前にユーザーの期待感を高める目的として、段階的に商品やサービスの情報を告知するホームページのこと。「ティザー」(teaser)は ”焦らす人” という意味みたい。
リンク先 クルーズ船「SEFU」ティザーサイト:https://r-yacht.jp/





















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