豊後水道でフェリー「おれんじ四国」と貨物船「RUBINA」衝突

2025年11月19日18時30分ごろ、豊後水道でオレンジフェリーの「おれんじ四国」(全長119.9m)とパナマ船籍のばら積み貨物船「RUBINA」(全長229m)が衝突する事故発生。
事故当時、フェリー「おれんじ四国」は17時35分に大分県の臼杵港を出港して愛媛県の八幡浜港へ向かっており、ばら積み貨物船「RUBINA」は11月3日にオーストラリアのニューカッスルを出港して山口県の宇部へ向かっていた。
報道されている情報によると、フェリー「おれんじ四国」には乗客32人、乗組員11人が乗っており、ばら積み貨物船「RUBINA」には20人が乗船していましたが、ケガ人はいないとう。両船ともに衝突による浸水や油の流出は確認されていない。
AIS情報によると、ばら積み貨物船「RUBINA」は衝突した海域近くに留まっており、フェリー「おれんじ四国」は21時ごろに八幡浜港へ到着。
運航する九四オレンジフェリー株式会社は、事故後に公式サイト上でお知らせを発表しており ”トラブルのため” とした上で「おれんじ四国」と「おれんじ九州」の2隻が1日14便運航している八幡浜港-臼杵港の定期航路を一部発着時刻変更と6便休航する旨を発表しています。
両船のAIS情報

出典:marinetraffic

出典:marinetraffic
marinetrafficで両船の航跡を確認。そして、航跡画像を重ね合わせ。

衝突したと思われる両船の航跡が重なる時刻は、11月19日18時25分。その時点の速力はフェリー「おれんじ四国」が17.1ノット、ばら積み貨物船「RUBINA」が11ノット。
フェリー「おれんじ四国」は衝突前に針路の変更はほぼ確認できません。一方、ばら積み貨物船「RUBINA」は18時00分ごろ(衝突25分前)に右舷方向へ舵を切り北西進から北東進へ、さらに18時12分ごろ左舷方向へ舵を切って北東進から北進へと針路を変更。北進するまでは6~8ノットでしたが、北進し始めてから速力をあげているのが確認できました。
衝突した2隻以外にも周辺を航行していた船舶が関係している可能性もありそうですが、衝突原因およびどのような経緯で衝突に至ったのかは現段階では分かりません。
大分海上保安部が事故の原因を調べているそうです。
フェリー「おれんじ四国」

出典:marinetraffic | kawasaki
| 船名 | おれんじ四国 |
| 総トン数 | 2,918トン |
| 長さ | 119.9m |
| 幅 | 16.4m |
| 深さ | 6m |
| 搭載能力 | (乗用車) 37台 (8t積みトラック)37台 |
| 旅客定員 | 485人 |
| 速力 | 19.85ノット |
| 船籍 | 日本 |
| 建造年 | 2008年4月 |
ばら積み貨物船「RUBINA」

出典:marinetraffic | ultrabarqueros
| 船名 | RUBINA |
| 総トン数 | 44,618トン |
| 載貨重量トン数 | 82,384トン |
| 長さ | 229m |
| 幅 | 32.26m |
| 深さ | 20.2m |
| 船籍 | パナマ |
| 建造年 | 2022年4月 |
- Owner(船主):EVER BRIGHT SHIPPING, S.A.
- Manager(運航会社):TOSHIN KISEN CO., LTD.
- Shipbuilder(建造):JAPAN MARINE UNITED CORPORATION, TSU SHIPYARD


















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