「フリーマントル・ハイウェイ」エームスハーヴェン入港
2023年8月3日、オランダ沖を航行中に船倉から火災が発生した自動車運搬船「フリーマントル・ハイウェイ」(FREMANTLE HIGHWAY)は、沖合の一時停泊場所から曳航されてオランダのエームスハーヴェンに入港しました。火災による熱で塗装が剥がれた船体外板が痛々しく見えます。
一時停泊場所からの曳航距離は約64km(約35海里)
オランダの水管理委員会(Rijkswaterstaat)による発表では、現地時間の8月3日午前5時頃に曳航が開始されたという。オランダのスヒールモニコーフ島とアーメラント島から北へ約16km沖合の一時停泊場所からエームスハーヴェンまでの曳航距離は約64km(約35海里)。
曳航中は船の状態を常に監視するため、「フリーマントル・ハイウェイ」に専門家が乗船していたそうです。沿岸警備隊の船や万が一の油流出に備えて油回収船「ARCA」など複数の船舶が帯同する中、「フリーマントル・ハイウェイ」は無事にエームスハーヴェンに入港し、係留完了。今後は関係機関などによって事故原因について調査がおこなわれる予定。
船内の火災は8月1日に鎮火を確認
船主である正栄汽船株式会社(本社:愛媛県今治市)が8月3日に発表した内容によると、火災の鎮火が確認されたのは8月1日9時頃(現地時間)。サルベージ会社の作業員が「フリーマントル・ハイウェイ」に乗船して確認したという。
船からの火災による煙の量が大幅に減少し、一時停泊場所へ曳航されたのが7月31日なので、翌日に乗船して鎮火を確認したようです。
「フリーマントル・ハイウェイ」火災の時系列画像を確認
事故当時、船に乗船していた乗組員21人と水先人、船舶監督を合わせた計23人のうち22人が入院していましたが、20人は7月30日までに退院。その後も入院中だった2人は、船長と水先人。水先人は8月2日に退院したそうですが、8月3日更新の情報によると船長は引き続き入院中で治療継続中。
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