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沖縄で台船が漂流 漁港近くの岩場に半分沈んだ状態で座礁

沖縄で台船が漂流 漁港近くの岩場に半分沈んだ状態で座礁 事件・事故

 沖縄本島南部にある与那原町の漁港近くで台船が流されて岩場に座礁する事故が発生。けが人などは報告されておらず、今のところ油漏れも確認されていないという。所有会社は引き揚げに向けた手配を行っているそうです。

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沖縄で台船が流されて漁港近くの岩場に座礁

 2023年4月4日午前6時半頃、沖縄本島南部にある与那原町の当添漁港付近で「台船が乗り上げている」と通報があり、中城海上保安部の職員が現地を確認したところ半分沈没した状態で浅瀬に台船が乗り揚げていたそうです。

 事故を報じるニュースによると座礁した台船は、全長約20m、総トン数678トン。2023年2月下旬から事故が起きた当添漁港から南へ1kmの場所にある馬天港付近の洋上に停泊していたそうです。さらにニュース記事では、浚渫作業をしていたということですが、船上に浚渫するためのクレーンは無く、油の流出も報告されていないという点から重機を積載していた訳でもなさそうなので、別の浚渫船が浚渫した土を運ぶための土運船として使用していたとみられる。

 船上にはランプウェイがあり、係留用のウインチなどの設備が見られるので量は不明ですが燃料油を搭載していることは間違いない。座礁した船の画像から船底の損傷により浸水していると思われ、早期に対応しなければ油の流出は時間の問題かも。ただ、海象状況は”南の風やや強く 波高3mうねりを伴う”という予報なので、天候が回復するのを待つしかない。

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事故発生時の気象海象状況

 地形的に見ると係留していたとされる馬天港の付近は湾のようになっているので、南のうねりからは防御され沖縄本島のなかでも停泊するには好条件な場所のように見える。ただ、港から対岸までの距離はおよそ1kmしかなく、水深の浅そうな場所が広くありそうなので、付近の航行船舶に対して支障にならない位置で投錨できるアンカーの長さは短く、十分ではなかったのかもしれない。

 事故がいつ発生したのか不明なので何とも言えませんが、座礁しているのが発見された前日の天気を確認。風速データについては最寄の糸数で観測されている気象庁のデータ、波高に関してはナウファスの中城湾港のデータを参照。

 風速データ 気象庁 | 過去の気象データ検索 | 沖縄県 糸数

 波浪データ ナウファス(全国港湾海洋波浪情報網)

風向風速(m/s)波向波高(m)周期(s)
4月3日 午前北東7.7北東1.906.6
4月3日 午後11.0東北東3.4710.3
4月4日 午前東南東9.2東北東3.9411.0
4月4日 午後南東10.1東北東3.169.9

 台風が通過した時のような波高になっていますが、沖縄本島では珍しくない状況なのかも。

 4月3日~4日午前のデータで風速の最大値を記録したのは4月3日22時、波高の最大値を記録したのは4月4日午前1時。そして、風向きはほぼ東ですが、波向に少し北よりが入っているので想像以上にうねりが湾内に入ってきていたのかもしれません。

 流された原因は恐らく、うねりや風によって係留していたアンカーが走錨したことによるものだと思いますが、では、どこに係留していれば事故を未然に防げたのでしょう?付近には港の入り口を狭くしてうねりが入ってこないような漁船や小型の自航船が係留できる港はありますが、工事用の作業船が入れそうな港は少ない。

 浚渫工事に従事しているというニュース記事でしたが、港を利用する関係者にとって浚渫というのは安全な港を維持管理する上で非常に重要。水深が確保されてはじめて港が成り立つと言っても過言ではない。もっと港の維持管理に携わる関係業者のことにも配慮した港湾計画が進めばいいなと思いました。

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