積載能力14,000トンのケーブル設置船、建造開始
2024年1月19日、Ulstein Groupの造船部門であるUlstein Verftは、Nexans Marine Operations AS 向けとなるケーブル敷設船のsteel cutting ceremony(鉄鋼切断式)をおこない、建造開始を発表しました。
鉄鋼切断式がおこなわれたのは、ポーランド北部のグディニャにある造船所CRISTのヤード内。船体設計を手掛けているのはノルウェーに本社を置くSkipstekniskで、2021年にNexansへ納入した同タイプのケーブル敷設船「Nexans Aurora」を基に改良された最新バージョンになるという。
建造するケーブル敷設船の船体寸法は、全長149.9m、幅31mで2021年に納入した「Nexans Aurora」と大きさは同じ。しかし、ケーブル積載量は「Nexans Aurora」の10,000トンから約14,000トンへ増加。甲板上には最大10,000トンのケーブルを保持する分割ターンテーブルがあり、甲板下には3,500トンのターンテーブルに加え、450トンの光ファイバー用バスケットを備えている。
洋上風力発電設備をはじめとした海底ケーブルの敷設およびメンテナンス作業の要件を満たした設計なっており、最大で4本のケーブルを同時に敷設することが出来るそうです。同時に4本施工してる時にトラブルが起きると大変なことになりそうで少し心配。
建造開始を発表した今回の記事では完成・引き渡し時期について言明されていませんでしたが、”予定通り建造を開始することができた”と書かれているので、当初予定の2026年に完成するスケジュールで進行していると思われる。
新造ケーブル敷設船の概要
船名 | 未定 |
長さ | 149.9m |
幅 | 31m |
ケーブル積載量 | 14,000トン |
DPS | DP3 |
定員 | 90人 |
完成予定 | 2026年 |
出典:Ulstein Group ASA
【関連】2023年9月19日にケーブル敷設船の建造契約を締結を発表
よく読まれている記事