重量4,500トンのモノパイルを製造、CWHI欽州ヤード建設完了


2025年3月17日、CNOOD Wechong Heavy Industries(CWHI)は中国南部の広西チワン族自治区で建設していたモノパイル製造施設の欽州ヤードでフェーズII拡張工事が完了したことを発表しました。
完成したモノパイル製造施設には8本の生産ラインがあり、最大で直径15m、重量4,500トンのXXXLモノパイルを年間100本製造する能力があるという。フェーズII拡張工事では長さ400m、幅54m、高さ34mという2つ目の製造施設が追加され、敷地総面積60万m2の中には総トン数10万トンの船舶が着船して荷役をおこなえる長さ307m、深さ13m、耐荷重20トン/m2の岸壁と巨大なモノパイルのブラストや塗装、保管をおこなう施設なども導入されている。
2024年3月にJFEエンジニアリングが岡山県笠岡市に建設した日本国内初となるモノパイル製造工場では、直径12m、重量2,500トンというサイズが製造できる最大のモノパイルである点と比較すると、製造能力の高さがよく分かる。
製造建屋には7,500枚のソーラーパネルを設置

2つの生産施設には7,500枚のソーラーパネルが設置されており、全体で4MWのクリーンエネルギーを生成し、施設で使用する総電力消費量の約20%をカバー。さらに、別の太陽光発電と地域の洋上風力発電を組み合わせた26MWhのグリーン電力が長期契約により調達されているという。
スコットランド沖の「Inch Cape」向けモノパイルを製造中
CWHIの欽州ヤード(Qinzhou Yard)では、スコットランド沖の「Inch Cape Offshore Wind Farm」で使用するモノパイル72基のうち32基を製造している。
製造するモノパイルは直径11.5m、最大で長さ110m、重量2,700トン。
2025年1月に鉄鋼切断(First Cutting)と円筒形に曲げる加工のローリングがおこなわれ、モノパイル製造を開始。2025年にすべてのモノパイルが納品される予定。
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