リーダー長さ156mの杭打ち船「铁建大桥桩1」建造開始

2025年6月6日、中国の江蘇省南通市で中国鉄建大橋工程局(China Railway Construction Bridge Engineering Bureau Group)向けとなる杭打ち船「铁建大桥桩1」(Tie Jian Da Qiao Zhuang 1)の建造が開始されました。
全長130mの杭打ち船「铁建大桥桩1」に搭載されるリーダー長さは156mで世界最大だという。最大で重量700トン、直径7mの杭を水深70mの海域で打設することが可能。さらに、中国の国内で初めて大型杭打ち船として自動船位保持装置(DPS)を搭載しているのが大きな特長。

出典:天海融合防务装备技术股份有限公司
竣工後はブラジルの海上橋「サルヴァドール・イタパリカ橋」建設へ

建造が開始された杭打ち船「铁建大桥桩1」は、竣工後にブラジルの「サルヴァドール・イタパリカ橋」(Salvador Bridge)で橋脚基礎の杭打ち作業に従事する予定。
橋脚基礎の施工をおこなう杭打ち船をこれから建造するということからも推測できますが、橋の建設自体はまだ始まっていない。
ブラジル北東部の大西洋岸に面したバイーア州の州都であるサルヴァドールとイタパリカ島を結ぶ「サルヴァドール・イタパリカ橋」は、全長12.4kmの海上橋。船舶航路となる中央部分は斜張橋となっており、桁下高さは海抜85m、水深67m。
2025年3月に橋脚基礎の設計に向けた地盤調査が完了し、2025年末までに橋の建設が開始される予定。橋の建設は、サルヴァドール側の約4kmにおよぶアクセス道路の完成後に開始され、建設期間は5年間。イタパリカ島側にも約30kmにおよぶアクセス道路を建設予定で橋の開通は2032年になると予想されている。
ボーリングによる地盤調査
「サルヴァドール・イタパリカ橋」を建設するルートに沿って105カ所でボーリングによる地盤調査を実施。最大で深さ200mから土壌サンプルを採取したという。
12ヶ月におよんだ地盤調査では、ボーリング設備を搭載したバージ3隻を使用。画像が公開されているバージ「BELOV Jaguaribe」の船体寸法は、長さ77m、幅22.4m。
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