SEP船「慧海壹号」レグ延長作業
2023年7月19日、中国の山東省 威海市にある招商局金陵船舶(威海)有限公司で実施されているSEP起重機船「慧海壹号」(HUI HAI YI HAO)のアップグレード。先日おこなわれた新設ジブの搭載に続いて、レグの延長作業がおこなわれています。
SEP起重機船「慧海壹号」はレグが6本あり、アップグレードによってそれぞれのレグを20.3m延長する。レグ延長作業では、既設レグの上部14.175mの位置で切断し、延長する20.3m分を接続した上で長さ34.475mのレグを再度設置。
既設レグに増設分を追加したレグの重量は1カ所当たり300トンにもなるという。設置作業では1,600トン吊りのクローラークレーンが使用されたようです。船体を支える強度が必要となるので想像以上に重量は大きくなっている。
アップグレードは間もなく完了
所定の位置に延長するレグの位置決めが完了し、引き続いて溶接がおこなわれており、予定納期の完工に向けて残業して作業をおこなっているそうです。
2023年3月31日に山東海洋能源有限公司が公表したアップグレードの公告内容によると、納期は落札通知受領後3ヶ月以内、SEP船「慧海壹号」入港後75日以内となっており、その期間内で工事を完了し引き渡しをおこなうというもの。
SEP船「慧海壹号」が入港した日付は不明ですが、入札結果の落札者が公表されたのは5月4日。なのでそこから3ヶ月という事は8月3日が納期ということになる。ちなみに公表されている落札金額は9,500万元の上限価格に対して9,480万8170.89元。日本円に換算すると約18億5,000万円。
画像を見る限り、新設したジブレストにもまだ足場が設置してあるので残作業があるような感じに見える。納期まで残り2週間を切った中、慌ただしく追い込みの作業がおこなわれているのかもしれない。広告内容にはアップグレード後の最終的な試運転まで明記されているので、残業して対応しているのも理解できる。
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