中国長江三峡集団は、漳浦六鰲洋上風力発電プロジェクトのフェーズ2が着工したことを発表。このプロジェクトは単機出力16MWの風力タービンが設置される世界で初めての風力発電所となる。
世界初となる単機出力16MW風車のプロジェクトが中国で着工
2023年2月3日、中国南東部の福建省沖合に建設が予定されている漳浦六鰲(Zhangpu Liuao)洋上風力発電プロジェクトのフェーズ2が着工。
名称 | 漳浦六鰲洋上風力 (フェーズ2) |
位置 | 福建省漳浦県 沖合 |
面積 | 22.9km2 |
発電容量 | 400MW |
発電電力量 | 1.6TWh/年 |
総投資額 | 約60億元 |
単機出力16MWの風力タービンで構成される世界で初めての洋上風力発電所となる。
中国長江三峡集団(CTG)のプレスリリースによると漳浦六鰲洋上風力(フェーズ2)は、福建省漳浦県沖の海域 22.9km2に建設予定で発電容量は400MW、年間発電電力量は1.6TWh以上が見込まれている。さらに、プロジェクトの総投資額も記載されており、その金額は約60億元。日本円に換算すると1,158億円(1元=19.3円として換算)。
単機出力16MWの風力タービン
2022年11月に中国長江三峡集団とGoldwind(新疆金風科技)が共同で開発した16MWの巨大洋上風車のナセルがラインオフしている。恐らくこのナセルで構成される「CTG/Goldwind 252-16 MW」が設置されるものと思われる。
型式 | CTG/Goldwind 252-16 MW |
発電出力 | 16MW |
ローター直径 | 252m |
ブレード長さ | 123m |
受風面積 | 50,000m2 |
発電電力量 | 66GWh /年 |
漳浦六鰲洋上風力(フェーズ2)の発電容量は400MWなので、全ての風車が「CTG/Goldwind 252-16 MW」で構成された場合、設置基数は25基。
ローター直径は252mで使用されるブレード長さは123m。ハブの高さは146mで50階建ての建物の高さに相当。この単機出力16MWの風車1台が1回転するたびに34.2kWhの電力が発電され、年間発電電力量は66,000MWh以上。
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