クルーズ船「Adora Mediterranea」で火災、3人負傷
2024年8月14日8時30分頃、韓国の済州島北部にある済州港でクルーズ船「Adora Mediterranea」の火災が発生。韓国メディアによると、現地の消防が消火活動のため出動しましたが、火災は船内の自動放水によって消化されたという。
事故当時、クルーズ船には乗客2,400人以上と乗組員700人以上が乗船していましたが、火災による重傷者は出ていないものの乗組員3人が煙を吸い込み、そのうち1人を病院へ搬送。乗客に負傷者はいないと報じられている。火災は空調システムの故障が原因で発生したとみられており、機関室の約50m2に影響したそうです。
予定していた旅程を変更し、天津へ帰港
クルーズ船「Adora Mediterranea」のAIS情報によると、8月12日17時に中国の天津国際クルーズターミナルを出港し、8月14日7時30分頃に済州港へ到着していました。火災発生は8時30分頃と報じられているので、済州港に到着して間もなく火災が発生したようです。
予定では、天津 – 済州島 – 福岡 という旅程でしたが、火災発生により旅程を変更。済州港で船内の安全検査が実施された後、福岡へは向かわず天津港へ帰港していました。
今回の事故で乗客に負傷者は出ていないようですが、ターミナル停泊時に起きた火災とは言え、浸水、沈没といった重大災害につながりかねないだけに、火災発生時の船内アナウンスや乗客の避難誘導などが適切に実行されていたのか気になるところ。
クルーズ船「Adora Mediterranea」
クルーズ船「Adora Mediterranea」は、2003年にフィンランドで建造され、当時はCarnival Corporationが所有しており「Costa Mediterranea」という船名でした。その後、2023年からAdora Cruisesが運航。
船名 | Adora Mediterranea |
総トン数 | 85,619トン |
長さ | 293m |
幅 | 32m |
旅客定員 | 2,680人 |
客室数 | 1,057室 |
船籍 | バハマ |
建造年 | 2003年 |
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