DEMEのSEP船「Norse Wind」ジャッキアップテスト完了

DEMEのSEP船「Norse Wind」ジャッキアップテスト完了 洋上風力発電
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DEMEのSEP船「Norse Wind」ジャッキアップテスト完了

フルジャッキアップテストを実施するSEP起重機船「Norse Wind」
出典:Yantai CIMC Raffles Offshore Ltd.

2025年8月8日、DEMEは中国の山東省 煙台市にあるCIMC Raffles Offshoreで建造しているSEP起重機船Norse Wind」のフルジャッキアップテスト(full height jacking test)が完了したことを発表しました。

DEMEの掲載情報によると、SEP起重機船「Norse Wind」のレグ長さは全長124mでフルジャッキアップした状態で海底面から船体が約91mの高さまで上昇。ジャッキアップテストは、装置の安全システムとアライメント精度の検証に不可欠な試験となっており、今回の試験成功で模擬洋上環境下における堅牢な構造健全性と機械性能を実証したという。

DEMEはCIMC Raffles Offshoreで2隻のSEP起重機船を建造中

DEMEはCIMC Raffles Offshoreで2隻のSEP起重機船「Norse Wind」「Norse Energi」を建造していますが、もともと建造契約をおこなったのはHavfram。2025年4月にDEMEがHavframを買収し、DEMEのオフショアエネルギー部門に統合されています。

船体設計はNOV海洋事業の一部であるGustoMSCによるもので、NG-20000Xという型式。DEMEのウェブサイト上で新造船に関する船体寸法などの情報は公表されていませんが、NG-20000Xの標準仕様は長さ151.1m、幅58m、レグ長さ120m、最大作業水深70m。

搭載するクレーンはHuisman製で最大吊り上げ能力3,250トン。フル電動のLEC(Leg Encircling Crane)となっており、ブーム長さ155mで甲板上からの揚程は約180m、20MW以上の風力タービン設置が想定されている。

引き渡し予定は、「Norse Wind」2025年第4四半期、「Norse Energi」2026年初頭。

型式NG-20000X
長さ151.1m
58.0m
甲板スペース5,600m2
レグ長さ120m
最大作業水深70m
NG-20000Xの標準仕様
船名建造番号クレーン能力着工起工進水引き渡し予定
Norse WindH5883,200トン2023年9月2024年2月2025年2月2025年第4四半期
Norse EnergiH5893,200トン2024年1月2025年7月2026年初頭
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