バハマ沖のクルーズ船「ニュー・アムステルダム」機関室で爆発事故
2024年3月22日9時頃、バハマ沖のクルーズ船「ニュー・アムステルダム」(Nieuw Amsterdam)機関室で爆発事故が発生し、乗組員2名が死亡したという。
クルーズ船「ニュー・アムステルダム」は、7泊のクルーズツアーに向けてフロリダ州のフォート・ローダデールを3月16日に出港。カリブ海の島々を巡るクルーズツアー最終日の前日にあたる3月22日にハーフ・ムーン・ケイ到着。そこで、爆発事故が発生。
事故により亡くなった2名の乗組員は、それぞれ3等機関士とワイパーと呼ばれる機関員。
蒸気が充満する機関室に閉じ込められた2人の乗組員
2人の乗組員は機関室に閉じ込められた状態で亡くなっていた。
事故当時、ワイパー(機関員)が蒸気補償器(steam compensator)のフィルターを取り付ける作業をしていたところ爆発が発生し、蒸気が噴出。乗組員2名は脱出を試みましたが、緊急警報装置と避難システムが作動して出入口が閉鎖されたため、逃げることが出来ない恐ろしい状態に陥った。
脱出することが出来なかった乗組員2人の遺体は、密閉された水密扉の近くで回収されたという。
クルーズ船「ニュー・アムステルダム」(Nieuw Amsterdam)
船名 | Nieuw Amsterdam |
総トン数 | 86,700トン |
長さ | 285.3m |
幅 | 32.3m |
船籍 | オランダ |
建造年 | 2010年 |
Holland America Lineは声明発表
クルーズ船「ニュー・アムステルダム」は、所有者Carnival Corporation傘下のHolland America Lineが運航をおこなっている。
Holland America Lineは事故に関して声明を発表しており、その中で適切に当局への通報がおこなわれ原因調査が進行中であることを明らかにしています。さらに、事故によって精神的な影響を受けたチームメンバーにはカウンセリングを提供しているという。
確かに、2人の乗組員が亡くなった時のことを想像すると非常に苦しい状況だったことが想像され、精神的にダメージを受けることからカウンセリングによるケアは必要。それと同時に事故が起きた場所に乗組員が閉じ込められるという事態に陥った原因究明や設備的な問題点を洗い出し対策を講じる必要もありそう。
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