TWIN X-STERNを搭載した初のCSOV「Olympic Boreas」引き渡し
Olympic Boreas CSOV – delivered and ready for offshore energy operations
(Olympic Boreas CSOV – 引き渡しされ、オフショアエネルギー事業の準備が整いました)
出典:https://ulstein.com/news/olympic-boreas-csov-delivered-and-ready-for-offshore-energy-operations
2024年7月25日、ULSTEINはUlstein Verftで建造していたOlympic Group向けとなるCSOV「Olympic Boreas」の引き渡しがおこなわれたことを発表しました。CSOV「Olympic Boreas」の船体設計は ULSTEIN SX222 と呼ばれるもので、TWIN X-STERNを搭載した初のCSOVになるという。
Ulstein VerftとOlympic Groupは2022年7月にCSOV2隻の建造に加えて、建造オプション2隻を含む建造契約を締結しており、引き渡しがおこなわれたCSOV「Olympic Boreas」は建造中の2隻のうち1隻目。同型船のもう1隻も2024年に引き渡しがおこなわれる予定。
初のTWIN X-STERN搭載船ということだったので、当ブログでも取り上げていたトルコのTersan Shipyardで建造しているActa Marine向けのCSOVかと思いましたが、それとは別のようです。
- 2022年7月建造契約締結
UlsteinとOlympicはCSOV2隻と建造オプション2隻を含む建造契約を締結
- 11月First Steel cutting(鉄鋼切断式)
建造着工
- 2023年1月Keel laying(起工式)
- 2024年6月Sea trial(海上公試)完了
- 7月Delivery(引き渡し)
CSOV「Olympic Boreas」の概要
CSOV「Olympic Boreas」は、操作性と燃費を向上させる効果があるTWIN X-STERNという革新的な船型を採用しているという特長がある。
その他にも、Ulstein Power & Controlというディーゼル発電機と強力なバッテリーシステムのハイブリッド電源ソリューション搭載により、最適な燃料利用を保証。さらに、メタノール燃料にも対応しており、ゼロエミッション操作への道が開かれている。追加のバッテリー容量用スペースも確保されているため、完全なバッテリー駆動による運転も可能。エネルギー効率に重点が置かれており、操縦性、機能性が最大限に高められているという。
船名 | Olympic Boreas |
総トン数 | 6,754トン |
載貨重量トン | 2,497トン |
長さ | 89.6m |
幅 | 19.2m |
深さ | 7.6m |
喫水(最大) | 5.9m |
速力(最大) | 12.8ノット |
宿泊設備 | 126人 |
出典:ULSTEIN
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