漁業取締船「白鷺」笠岡沖で座礁・浸水、乗組員14人は全員救助

漁業取締船「白鷺」笠岡沖で座礁・浸水、乗組員14人は全員救助 国内ニュース
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漁業取締船「白鷺」笠岡沖で座礁・浸水、乗組員14人は全員救助

2024年5月21日午前9時40分頃、岡山県笠岡市沖の梶子島北側で全長42.5mの漁業取締船「白鷺」が座礁する事故が発生。座礁後の9時45分頃、「白鷺」船員から船体に浸水があるとの118番通報があったという。

事故後の漁業取締船「白鷺」を報じる映像では、船体の大部分が沈んでいました。現地海域は水深約19mと報じられており、大きく沈んだ船尾部分は海底に着底し、辛うじて船首部分と船橋の上部が水面上に出ている状態。事故当時、乗船してた乗組員14人は救助されて無事だという。

浸水し、船体のほとんどが沈んだ漁業取締船「白鷺」の周囲海域には流出した油が広がっており、巡視艇が放水などで拡散作業に当たっている。

漁業取締船「白鷺」は、取り締まり活動のため広島県の尾道港から兵庫県淡路島の洲本港に向けて航行していたそうです。座礁原因については調べが進められるようですが、考えられる原因として単純に判断を誤っての座礁や操舵装置の故障、エンジントラブルによる漂流の他に、取り締まり活動をおこなっていたことから違法操業船を追跡していたという可能性もありそう。

第六管区海上保安本部発表の緊急情報【2024年5月21日発表】

事故当日のAIS情報

漁業取締船「白鷺」のAIS情報
出典:MarineTraffic

事故が起きた5月21日のAIS情報を調べてみると、漁業取締船「白鷺」は08:40分頃に尾道港を出港し、09:06に速力15.3ノットという航跡を最後に途絶えていました。取り締まり活動を実施していたということなので当然かも。

水産庁の漁業取締船「白鷺」

船名白鷺
総トン数149トン
長さ42.5m
6.7m
最大搭載人員20人
建造年2005年3月
漁業取締船「白鷺」
出典:農林水産省 | 水産庁(https://www.jfa.maff.go.jp/j/senpaku/ships/shirasagi.html)

水産庁のウェブページに掲載されている情報によると、「白鷺」は漁業取締本部神戸支部配属の漁業取締船で、主に瀬戸内海及び四国周辺太平洋海域の日本漁船の指導取締をおこなうことを目的としているという。三菱重工業で建造され、2005年3月に竣工。

ディープV型船型を採用し、アルミ軽合金で船体を軽量化。加えてウォータージェット推進装置により高速性能及び耐航性能に優れている。良好な視界と機動性を確保した高度集約型船橋を採用しているという。

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