起重機船4隻による最大重量1,700トンの新造船荷降ろし作業


オランダ ロッテルダムのワールハーフェン(Waalhaven)で甲板輸送船「CHANG YANG DONG FANG」から新造船の船体11隻を荷降ろしする作業がおこなわれました。作業日は不明ですが、甲板輸送船「CHANG YANG DONG FANG」のワールハーフェン停泊期間は2026年2月24日から3月5日まで。
荷降ろしをおこなった11隻のうち、最大重量の船体は1,700トン。吊り上げ作業は400トン吊りの「Matador」、「Matador 2」、1,600トン吊りの「Matador 3」、2,200トン吊りの「Hebo Lift 10」という4隻で実施。
甲板輸送船「CHANG YANG DONG FANG」の船体寸法は長さ156m、幅41.98m、深さ10.1m。積荷を搭載する甲板部分の寸法は分かりませんが、吊り上げた新造船の長さは100mを超えている。
| 船名 | 吊り上げ能力 |
|---|---|
| Matador | 400トン |
| Matador 2 | 400トン |
| Matador 3 | 1,600トン |
| Hebo Lift 10 | 2,200トン |


気になる係留方法

このような複数の起重機船による相吊り作業を見ると、壮大さに毎度のことながら感嘆。と同時に気になるのは、どのように係留しているのだろうという点。
見えている部分だけで分かるのは、吊り上げる積荷によって起重機船の配置を変更している、全船が船首側のラインを輸送船から取っているなど。「Matador」と「Matador 2」が舷側に固定のラインを取っているのも興味深い。
さらに、船尾側のアンカーはどうなっているんだろう。作業をおこなっているワールハーフェンのエリアは対岸との距離が約180mしかない。船体長さが一番大きい「HEBO LIFT 10」だと、輸送船と起重機船の船体寸法を差し引いた長さは55m(180m-42m-83m)。船首側の離隔を確保すると船尾側は対岸に超接近しているため、アンカーを外して陸上の係留設備にラインを取っている可能性が高そう。
それにしても、こういった作業を計画する人はスゴイと思う反面、大変なんだろうなと思う。
作業をおこなった起重機船4隻

出典:Bonn & Mees Drijvende Bokken BV

出典:Bonn & Mees Drijvende Bokken BV

出典:Bonn & Mees Drijvende Bokken BV

出典:HEBO
| 船名 | Matador | Matador 2 | Matador 3 | Hebo Lift 10 |
| クレーン能力 | 400トン | 400トン | 1,800トン | 2,200トン |
| 長さ | 45.08m | 45.08m | 70.00m | 83.29m |
| 幅 | 20.10m | 20.10m | 32.00m | 36.9m |
| 深さ | 3.6m | 3.6m | 6.00m | 7.0m |
| 建造年 | 1970年 | 1976年 | 2002年 | 1981年 |
「HEBO LIFT 10」は以前、Boskalisが所有していた起重機船「Taklift 4」で2022年にHEBOが買収し、船名を変更。



















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