GustoMSCは、大型化する洋上風力市場のニーズに合わせた次世代大型クレーン船シリーズENSISを発表。SEPではなく自航式でDP2性能を持つ大型クレーン船。今後、市場拡大が見込まれている浮体式洋上風車建設での活躍が期待される。
自航式でDP性能を持つ大型クレーン船は、浮体式の洋上風車建設には必要な設備なので、日本の企業にもドーンと1隻デカいやつを建造して欲しいですね。
次世代大型自航式クレーン船シリーズENSIS
発表された次世代大型自航式クレーン船シリーズENSISは3タイプ。ENSIS 3000、ENSIS 4000、ENSIS 5000。
それぞれのクレーン吊り能力は3,000トン、4,000トン、5,000トン。どれも大型のクレーンを搭載しており、DP階級(自動船位保持装置)はDP-2。
船体の大きさは、ENSIS 5000と呼ばれる5,000トン吊りクレーンのタイプで全長226m、幅55m。同じようなタイプの5,000トン吊りクレーン船「Orion」は全長216.5m、幅49mなのでほぼ同じくらい。
広大なデッキスペースには最大で3,000トンのモノパイル6本を搭載可能。
搭載されるクレーンのAフレームは折りたたみ式で格納する事が出来る。
カーボンニュートラルに向けた環境負荷低減対策としてメタノールや水素などの代替燃料にも対応可能で、様々なニーズに応じてカスタマイズできる。
日本の企業が所有するSEP起重機船のほとんどがGustoMSCによる設計。1隻だけ違いますが、大林組と東亜建設工業が建造を発表しているSEP起重機船はJMU(ジャパン マリンユナイテッド)が基本設計から建造までを一貫して行う予定。JMUは「CP-8001」「Blue Wind」の建造という経験が生かされている。
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