エアドラフト24m以下、千トン吊りクレーン船「铁建大桥起2」進水

エアドラフト24m以下、1,000トン吊りクレーン船「鉄建大橋起2」進水 起重機船、クレーン船
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1,000トン吊りクレーン船「铁建大桥起2」進水

クレーン船「铁建大桥起2」進水式
出典:龙de船人

2024年12月30日、中国で中国船舶工業集団公司第七〇八研究所が設計した中国鉄建大橋工程局向けとなる1,000トン吊りクレーン船「铁建大桥起2」(Tie Jian Da Qiao Qi 2)の進水式がおこなわれました。

クレーン船「铁建大桥起2」の船体寸法は長さ130m、幅37.2m、深さ8.8m。搭載するクレーンの最大吊り上げ能力は1,000トン。規格は不明ですがクレーン側の船尾にアジマススラスター、船首側にバウスラスターを備えていることに加えて船型からも自航式のクレーン船だと思われる。8点係留設備とDP1の自動船位保持装置(DPS)を搭載しており、主に橋梁工事の橋桁設置や鋼製締切工事、鋼管杭打設といった橋梁基礎工事での施工を想定しているという。

2024年3月に建造着工しており、今後もメインクレーン搭載を含めた建造工程が引き続き進められ、2025年3月末の供用開始を目指している。

折り畳み式のAフレームによりエアドラフト24m以下

クレーン船「铁建大桥起2」は長江流域での施工を想定しており、既設橋梁の下を航行できるように大きな特長として折り畳み式のAフレームが採用されているそうです。

Aフレームを折り畳んだ状態にすると水面上高さを意味するエアドラフトは24m以下。低い桁下制限の橋を通過するとなると川の水深も小さいことが予想されるので船体の喫水がどの程度なのかも気になるところ。しかし、1,000トン吊りのクレーン船がエアドラフト24m以下になるというのは画期的。

2023年7月に完成した日本国内の兼子建設 株式会社(本社:徳島県)が所有する600トン吊りクレーン船「第8若栄丸」もAフレームを折り畳める仕様になっており、エアドラフトは通常時29.6m、折り畳み後21.5m。

1,000トン吊りクレーン船「铁建大桥起2」

1,000トン吊りクレーン船「铁建大桥起2」
出典:龙de船人
船名铁建大桥起2
クレーン能力1,000トン
長さ130m
37.2m
深さ8.8m
DPSDP1
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