明陽智能が22MW洋上風力タービン「MySE 22MW」発表
2023年10月17日から3日間という日程で開催された「China Wind Power 2023」の中で、中国の風力タービンメーカー明陽智能(MINGYANG SMART ENERGY)は、出力22MWの洋上風力タービン「MySE 22MW」を発表。
現在、世界のタービンメーカーが開発を発表している最大容量は18MWなので、20%以上の大型化。大きな出力を生み出すためのローター直径と呼ばれる風車の羽根が回転する面積は、大台の300mを突破して310m以上になるという。
「China Wind Power 2023」では、「MySE 22MW」と一緒に陸上の風力タービンモデル「MySE 11-233」も発表されました。こちらのローター直径は233m~243m、タワーの高さは130m~200m。約1,300世帯が使用する1ヶ月分の電力を1日で発電することが出来るそうです。算出に使用されている1世帯当たりの使用電力量が記載されていないので何とも言えませんが、年間に換算すると約4万世帯分になるので、結果が過大になるような数値を採用している可能性がありそう。
2024年から2025年の間に開発予定
明陽智能がLinkedInへ投稿した内容によると、中国の北京にある中国国際展示センターで開催された「China Wind Power 2023」において発表された「MySE 22MW」は、2024年から2025年の間に開発される予定。
カーボンファイバー製のブレードを備えた「MySE 22MW」は強度、重量、耐食性の最適なバランスを実現し、平均風速8.5m/s~10m/sの強風地域向けに調整されているという。ローター直径は310m以上で超巨大サイズ。そして台風に強い設計となっており、着床式・浮体式という両方の用途で設置が可能。
世界の風力タービンメーカーが開発中のタービン
メーカー | 明陽智能 | 明陽智能 | 中国海装 | 中国長江三峡集団 Goldwind | Vestas | Siemens Gamesa | GE |
型式 | MySE 18.X-28X | MySE 16-260 | H260-18MW | CTG/Goldwind 252-16 MW | V236-15.0MW | SG 14-236 DD | Haliade-X 14.7MW-220 |
発電容量 | 18MW以上 | 16MW | 18MW | 16MW | 15MW | 14MW | 14.7MW |
ローター直径 | 280m以上 | 260m | 260m | 252m | 236m | 236m | 220m |
ブレード長さ | 140m | ? | ? | 123m? | 115.5m | 115m | 107m |
受風面積 | 61,575m2 | 53,902m2 | 53,000m2 | 50,000m2 | 43,742m2 | 43,500m2 | ? |
年間発電電力量 | 80GWh /年 | 67GWh /年 | 74GWh /年 | 66GWh /年 | 約80GWh /年 | ? | 76GWh /年 |
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