五島沖風力で不具合 戸田建設、業績予想を純利益38億円下方修正

五島沖風力で不具合 戸田建設、業績予想を純利益38億円下方修正 洋上風力発電
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五島沖風力で不具合 戸田建設、業績予想を純利益38億円下方修正

 2023年5月9日、戸田建設は「五島市沖洋上風力発電事業」において製作中の浮体構造に不具合が発見され再製作などの費用が大幅に増加するとして、2023年3月期において約95億円の減損損失を計上すると発表した。昨年10月末に発表した2023年3月期の連結業績予想には、既に約32億円の減損損失を見込んでいたため業績修正への影響は63億円の減損損失増加としている。今回発表された2023年3月期の通期連結業績予想では純利益を109億円とし、前回予想から38億円下方修正した。

 戸田建設を代表とする6つの企業で構成される五島フローティングウィンドファーム合同会社が建設を進めている「五島市沖洋上風力発電事業」は、日本初となる商用規模の浮体式洋上風力発電所として期待されていただけに今回の”不具合発生”という情報は非常に残念。発表されている情報では、洋上風力発電所の稼働時期について関係各機関と協議中とのことで、決定次第公表するとしている。当初予定では2024年1月に運転開始でしたが、全機8基の運転開始は相当遅れることになりそう。

 これだけ大きなプロジェクトで発生した不具合。どこに問題があって何が間違っていたのか、検証する上でもミスを認めることが第一歩。不具合の内容にもよりますが、公表したという一点だけについて言えば、会社自体は健全で誠実にトラブルと向き合っているともとれる。なんとかリカバリーして1日でも早い運転開始を目指すことが多くの期待に応える唯一の手段なのかも。

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製作中の浮体2基で不具合を発見

半潜水型スパッド台船「フロートレイザー」に1号機の浮体を積み込み
出典:TODA CORPORATION
五島市沖洋上風力発電事業の概要
  • 設置位置:長崎県五島市崎山漁港から東へ約7~11km、水深120~135m
  • 発電容量:16.8MW
  • 風力タービン:日立製作所 2.1MW×8基
  • 風車基礎:浮体式、ハイブリッドスパー型(上部=鋼製、下部=コンクリート製、直径7.8m)
  • 風車形状:ダウンウィンド型、ローター直径 80m、全高 176.5m(水面上100.5m、喫水76m)、ハブ高さ 60.5m
  • 完成予定:2024年1月1日

 「五島市沖洋上風力発電事業」は、長崎県五島市沖の水深120m~135mという海域に単機出力2.1MWの浮体式洋上風車8基を設置する予定で総発電容量は16.8MW。浮体基礎はスパー型が採用されており、さらに浮体の上部は鋼製、下部はコンクリート製というハイブリッドスパー型になっている。

 発表されている情報によると、ヤードで製作中の2基に不具合が発見され、長期健全性の観点からその対応を慎重に見極めることにしたという。すでに設置している風車3基については、差し迫った危険性がないことを確認し、品質保証のための検査等、慎重に対応するとしている。

 設置済の3基は大丈夫で製作中の2基に不具合という点から考えられる不具合の原因として、可能性が高いのはコンクリート強度ですが、発表されていないので不明。

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