大金重工で製造している「Thor」向けTPレスモノパイル完成
中国のDajin Offshore Heavy Industry(大金重工)は、デンマークの「Thor offshore wind farm」向けとなる最初のTPレスモノパイル製造が完了したと発表。
「Thor offshore wind farm」では、モノパイル基礎による着床式風力タービン72基を設置する計画で、そのうち半数にあたる36基のモノパイル製造を大金重工が受注しています。残りの36基については、EEW SPCが製造する予定。
TPレスモノパイルは、山東省煙台市蓬莱区にある大金重工の蓬莱生産基地で製造されており、2024年1月にFirst Cutting Ceremonyがおこなわれ、製造を開始していました。優先サプライヤー契約締結発表時に大金重工が掲載した情報によると、モノパイルの長さは最大で100m、重量は1,500トン。
「Thor offshore wind farm」の概要
ドイツに本社を置く大手エネルギー会社のRWEが事業を進める「Thor offshore wind farm」はデンマークのユトランド半島西部にあるトースミンデ沖 約22kmの北海で建設を計画。Siemens Gamesaの風力タービン「SG 14-236 DD」72基を設置する予定で、RWEが公開しているウェブサイトの情報では単機出力15WMとなっているので、パワーブーストにより出力が引き上げられるものと思われる。
洋上・陸上に各1基の変電所設置を計画。運転開始は2027年の予定で、発電した電力はデンマークの100万世帯以上に供給されるという。
2023年6月にRWEは、Jan De Nulの3,200トン吊りSEP起重機船「Voltaire」と5,000トン吊り自航式クレーン船「Les Alizés」という次世代洋上風力設置船2隻の長期傭船契約を発表。そして、「Thor offshore wind farm」においてSEP起重機船「Voltaire」によるモノパイル設置を2025年に開始することが明らかにされています。傭船期間は同プロジェクト開始から5年以上。
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