明陽智能の20MW風力タービンプロトタイプでブレード破損
Statement:
Recently, some media have circulated images related to the fracture of Mingyang wind turbine blades.
(声明:最近、一部のメディアが明陽の風力タービンブレードの破損に関する画像を掲載しています。)
出典:LinkedIn | Mingyang Smart Energy(https://www.linkedin.com/company/mingyangsmartenergy/posts/)
2024年12月13日、中国の明陽智能(MINGYANG SMART ENERGY)は海南省にある海南臨高大型洋上風力タービン試験・イノベーションセンターに設置している「MySE 18.X-20MW」 プロトタイプで発生したブレード破損について声明を発表。
明陽智能のLinkedin投稿によると、風力タービン試験プロセスのデータを解析した結果、試験中に風力タービンが極限の異常な状況に遭遇し、ブレードが設計荷重限界値を超えて損傷、破損したという暫定的な結論に達したと述べています。ブレードが破損した風力タービンは開発中のプロトタイプ(試作機)であり、新開発モデルが高水準と信頼性を保証するため極限条件下での試験は不可欠なプロセスとした上で、製品はまだ試験段階にあり、販売も量産もされていないと説明している。ブレード破損による試験場の人員にけが人はいないという。
このような低確率の条件下での製品の適応性についてさらに詳細な研究を続け、新しいモデルの機能を改良し、製品の性能や安全性がより信頼できるものになるよう努めると付け加えています。
世界最大の風力タービン「MySE 18.X-20MW」
中国南部の海南省にある海南臨高大型洋上風力タービン試験・イノベーションセンターに最大出力20MWという世界最大の風力タービン「MySE 18.X-20MW」が設置されたのは2024年8月。その後、9月には電力網への接続を完了し、送電を開始していました。
「MySE 18.X-20MW」のローター直径は260m~292mと幅があり、18.X~20MWという柔軟な定格出力という特徴をもつ。明陽智能の掲載情報によると、平均風速8.5m/sという条件で96,000人の消費電力量に相当する年間8,000万kWh(80GWh)を発電し、66,000トンのCO2排出量削減につながるという。
明陽智能は、2023年12月に広東省汕尾市の製造拠点で「MySE 18.X-20MW」の風力タービンナセルを公開しており、その時に公表された情報として「MySE 18.X-20MW」の主な機能は以下の通り。この時の情報では、”風速56.1~61.2m/sに耐える台風対策技術を搭載” となっていますが、明陽智能の公式ウェブサイト上では ”台風に強く、風速79.8m/sに耐える” と記載されています。
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