入善町沖洋上風力で設置する明陽智能の風力タービンが天津港を出港

入善町沖洋上風力で設置する明陽智能の風力タービンが天津港を出港 洋上風力発電

 富山県入善町の沖合で建設予定の洋上風力発電所で使用する風力タービン3基が完成し、運搬船に搭載されて中国の天津港を出港。中国のタービンメーカー明陽智能が製造する出力3MWの「MySE 3.0-135」。設置を行うのは清水建設が建造したSEP船「BLUE WIND」。

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入善町沖洋上風力で設置する明陽智能の風力タービンが天津港を出港

 2023年3月30日、中国のタービンメーカー明陽智能(MingYang Smart Energy)が製造し、富山県の⼊善洋上⾵⼒発電所で設置する出力3MWの風力タービン「MySE 3.0-135」3基が完成。中国の天津港で運搬船に搭載され日本へ向けて出港した。

 運搬船が直行で航行するかは不明ですが、中国の天津港から日本の石川県七尾港までの航行距離は2,200km、およそ1,200マイル。10ノット平均で航行した場合、5日間で到着する計算。

中国製の風力タービン使用は国内の洋上風力では初

 日本の洋上風力で中国製の風力タービンが使用されるのは初めて。明陽智能は、LinkedIn(ビジネス特化型SNS)への投稿で、日本が2050年までにカーボンニュートラルを達成するという目標に向かう取り組みを支援する上で、自社の洋上風力技術が重要な役割を果たすのに適した立場にあると述べ、今回の納入成功は大きなマイルストーンとなり、日本での長期的なビジネスプレゼンスの出発点として機能するとしている。

 ⼊善洋上⾵⼒発電所では、風力タービン以外にもモノパイルなど基礎部材の製造も中国企業(南通润邦海洋工程装备有限公司)に発注し、すでに完成して石川県の七尾港で納入が完了している。

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設置作業を行う「BLUE WIND」

清水建設が建造した2,500トン吊りSEP起重機船「BLUE WIND」
出典:NOV

 ⼊善洋上⾵⼒発電所のEPCIを担当するのは清水建設で、メイン作業となる風力タービンとモノパイルを含む基礎部材の設置を行うのはSEP起重機船「BLUE WIND」。入善洋上風力での作業が記念すべき初現場となる。

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準備作業はすでに始まっている

 中国からの運搬船に搭載されたモノパイルなどの基礎部材を荷受けする「BLUE WIND」。貴重な動画撮影に感謝。

Youtubeリンク先 『清水建設』[速報]ブルーウィンド、石川県七尾港

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