スペイン カディス(Cádiz)で組み立てられた洋上変電設備のジャケットとトップサイドがオランダのロッテルダムへ向け出港。
設置を行うのはAllseasが所有する巨大作業船「Pioneering Spirit」の予定。
DolWin kappa offshore platform
スペイン カディス(Cádiz)で組み立てられた洋上変電設備のジャケットとトップサイドがオランダのロッテルダムへ向け出港。ロッテルダムでは設置を行う「Pioneering Spirit」が待ち構えている。
運搬船を曳航しているAnchor handling tug「ALP WINGER」のAIS情報。
ポルトガルの西側を6.7ノットで北上中。ロッテルダムへの到着予定は2022年8月16日になっています。
運搬船「Iron Lady」はAllseasが所有。全長200m、幅57m。
DolWin kappa offshore platformの概要
DolWin kappa offshore platformはドイツとオランダの国境付近沖合に設置予定で、Gode Wind 3(242MW)、N-3.7(225MW)、N-3.8(433MW)の洋上風力発電所で発電した900MWの電力を高電圧交流から高電圧直流へ変換して陸上変電所へ送電する。送電ケーブルは海上45km、陸上45kmの合計90km。
DolWin kappa | The offshore converter station for DolWin6
2022_TenneT_DolWin_kappa_Factsheets_E.pdf
「Pioneering Spirit」による設置
Allseasの掲載ページを確認するとプロジェクト欄に「DolWin6 transformer installation」があります。確かに使用作業船は「Pioneering Spirit」という記載あり。
DolWin6 transformer installation
DolWin6 transformer installation – Allseas
そこに記載されている作業内容は、ジャケット及びトップサイドの設置、そして杭打設と杭とジャケット間のグラウト施工。トップサイドはTLSを使用。
トップサイドをTLSで設置する以外の施工方法については書かれていませんでしたが、ジャケットはJLSを使用するのでしょう。ジャケット設置でJLS使用は初のような気がします。ジャケット設置後の杭打設を「Pioneering Spirit」で行うのかは不明。巨大な、5,000トン吊りクレーンを搭載しているので施工できるんでしょうけど資材をストックする甲板スペースが無いような。台船を横に抱いて施工できる海象状況なら出来そうですが。。。他のクレーン船で杭打設だけ行うのかも。もしくは杭の建て込みだけ別クレーン船とか。
「Pioneering Spirit」のAIS情報を検索。
ロッテルダムの定位置にいました。運搬台船到着後にそのまま設置を行う可能性ありますね。
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